０円葬儀って何？生活保護葬の内容や注意点について

先日、お問い合わせで「０円葬儀でお願いしたいのですが…」とお電話をいただきました。

最初は「ゼロ円？ゼロ円の葬儀？何だろう？」と思いましたが、詳しくお話しを伺うと「０円葬儀＝生活保護葬」のことだと分かりました。

一般的に、生活保護制度を利用したお葬式は

と呼ばれます。

お問い合わせいただいたお客様は、インターネット上で「生活保護のお葬式＝０円葬儀」という言葉を知ったそうですが、個人的には、生活保護葬や福祉葬の方が適切だと思います。

今回は、生活保護葬の内容や注意点などについて簡単にご説明します。

生活保護葬は「葬儀費用が無料」です

生活保護葬が適用されると、市町村から葬祭扶助（葬儀費用）が支給されます。そのため、依頼者（喪主）様のご負担額は無料：０円です。

ただし、葬祭扶助はあくまで「火葬を行うための費用」ですので、葬祭扶助にご家族様がお金を足してして、一般的なお葬式（家族葬・一日葬など）を行うことはできません。

MEMO

ご友人からお花（供花）を頂く程度でしたら問題ありません。

生活保護葬は、「火葬のみ」を目的とした最もシンプルなお葬式です。直葬、火葬式と呼ばれるお葬式とほぼ同じ内容になります。

生活保護葬には、病院・施設等へのお迎え～火葬・収骨を終えるまでに必要なものはすべて含まれます。追加費用は一切かかりません。

生活保護葬に含まれるもの（参考）

生活保護葬を行うには役所への【事前申請】が必要です。「事前」とは【火葬を行う前に】という意味です。

火葬を行う前に役所（担当ケースワーカーさん）へ申請し、受理されると、ご負担額無料でお葬式（火葬）が可能です。ですので、生活保護葬をご希望の場合は、必ず当社スタッフにご相談ください。申請などもサポートいたします。

生活保護葬を少し違う言い方をすれば、「税金で行うお葬式」です。

そのためかもしれませんが、

市町村が葬儀費用を出してくれる＝市町村の職員さん（公務員）がお葬式を行うんですか？

と思われる方もいますが、そうではありません。実際のお葬式（病院へのお迎え～火葬・お骨上げまで）は、すべて葬儀社が行います。役所がお葬式（火葬）費用を負担してくれる以外は、特に一般的なお葬式と変わりません。

MEMO

火葬場の予約も葬儀社が行います。火葬場の状況にもよりますが、ある程度ご希望の日程で火葬を行うことは可能です。

生活保護葬が適用される基本的な条件は、主に２つです。

基本的には「1．生活保護受給者が喪主になる場合」がほとんどです。よく誤解されるのですが、「生活保護受給者が死亡した場合」ではありません。

MEMO

生活保護葬が適用されるか？の最終判断は、担当ケースワーカーさんです。上記に該当するといっても100％ではありません。金融口座を調査する場合もあります。

ほとんどの葬儀社さんで生活保護葬のご依頼は可能だと思いますが、生活保護葬に不慣れ・申請方法をご存知（熟知）でない葬儀社さんもあるようです。

以下は、当社に実際にあったお問い合わせです。

「先ほど◯◯葬儀社さんの会館に父を安置してもらったのですが、こちらのスタッフさんが生活保護葬のやり方を知らないみたいで…どうすればいいか、詳しく教えてもらえませんか？」

この様に、生活保護葬の内容や申請方法を把握していない葬儀社さんもあります。また、そもそも生活保護葬を受け付けていない葬儀社さんもあると聞きます。

可能であれば、事前に依頼予定の葬儀社さんに「生活保護葬の取扱いが可能かどうか？」を確認しておくことがおすすめです。生活保護葬は、葬儀社側の経験値が必要なお葬式です。

生活保護葬のご依頼では、葬儀社は依頼者・ご家族様の状況把握が必要です。状況も様々で、毎回マニュアル通りに進まないこともあります。時には、担当ケースワーカーが他府県の場合やご家族様と一緒に面談に行くこともあります。

生活保護葬をお考え・お悩みの方は、一度ご相談ください。24時間いつでも対応いたします。

新家葬祭
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