無宗教葬（自由葬）とは、特定の宗教形式にとらわれないお葬式です。参加人数も、ご家族様だけの少人数～親族・友人も含めた数十人規模まで様々です。
宗教者（僧侶）を呼ばないため、読経や戒名授与もありません。式次第や内容にも特に決まりはありません。
故人様の好きなクラシック音楽を聴いたり、会葬者同士で思い出を語ったり、故人様への手紙を書いてお棺へ手向けたりと、自由にお過ごしいただくことも可能です。
写真や趣味の絵画を飾ったり、献花・お孫さんの演奏・ご家族（会葬者）からの「お別れの言葉」を頂いたり、大切な最期のひとときをゆっくりとお過ごしいただけます。
お坊さん（僧侶）を呼ばない場合、家族葬・１日葬・直葬もすべて無宗教葬と言えます。
無宗教葬（お坊さんなしのお葬式）に適している方
- 特定の寺院とお付き合いがない方
- お墓が寺院墓地でない方
- ご家族・親族から「お坊さん（僧侶）なし」の理解を得られる方
特に、寺院墓地をお持ちでない方（特定のお寺と付き合いのない方）は、基本的には問題は無いと思います。
無宗教葬のお葬式プラン
誰でも無宗教葬が可能とは限りません
残念ながら、どなたでも無宗教でお葬式が行えるとは限りません。
菩提寺（お付き合いのある寺院・お墓のある寺院）がある方は、どんなお葬式を選択される場合でも、基本的に菩提寺の僧侶へ「葬儀のお勤め・戒名（法名）授与」を依頼することが原則です。
寺院墓地への納骨は「葬儀のお勤め・戒名授与」が基本条件の場合があります。そのため、菩提寺を無視すれば、寺院墓地への納骨を断られるなど、葬儀後にトラブルが起こる可能性も０ではありません。
菩提寺がある方は無宗教葬は難しいです。菩提寺を無視することは避けましょう。
無宗教葬の流れ
無宗教葬には、特に決まった内容（式次第）はありません。基本的には、通常のお葬式と同様に【お通夜・告別式】と２日間行いますが、１日葬（告別式のみ）も可能です。
シンプルに「黙祷・焼香・お花を手向けてお別れ」のみを希望されるご家族様が多く、時間も15～45分と様々です。自由な内容で、故人様との最期のひとときをお過ごしください。
- 開式の言葉・故人様への黙祷
葬儀社が司会進行。生前を偲び黙祷を捧げます。 - 献花（焼香）・献奏
喪主様からお花（または焼香）を手向けます。 - 閉式・お食事
親族控室にて、故人を偲びながらお食事。
- 開式の挨拶・故人様への黙祷
葬儀社が司会進行。生前を偲び黙祷を捧げます。 - 故人様のプロフィール紹介
故人様の人生・経歴をご紹介。 - お別れの言葉（弔辞）・献花（焼香）・献奏・弔電のご紹介
ご家族・友人などからお別れの言葉。弔電はご希望に応じてご紹介（省略可） - 喪主あいさつ・閉式の言葉・お別れ・ご出棺
喪主様から参列者への感謝の言葉。お花や愛用品を手向けながら、故人様との最期のお別れ。
【追加】火葬炉前での読経
「やっぱり簡単な読経だけでも…」と希望される方もいらっしゃいます。僧侶ご紹介も可能ですので、スタッフにご相談ください【御布施：3万円～】
無宗教葬におすすめの斎場・葬儀式場
無宗教葬のお葬式でおすすめの葬儀式場です。無宗教葬の場合、公営斎場（火葬場併設）・ご自宅・小さな家族葬ホール・集会所を葬儀式場としてご利用されます。
よくあるご質問
- 菩提寺があります。無宗教葬は可能ですか？
- まず無視をすることは避けましょう。どうしても無宗教で行いたい場合は、事前に菩提寺の住職と相談することをおすすめします。
- 自分は無宗教ですが、故人（父）が浄土真宗の場合は？
- お父様が「特定の寺院とお付き合いがない・寺院内にお墓がない」場合は、基本的に無宗教葬は可能です。また、お父様の宗派に合わせて浄土真宗の僧侶をお呼びすることも可能です。
- 親戚から反対される可能性は？
- 「お坊さんがいないお葬式」に違和感を感じる方もいらっしゃいますので、事前にお伝えすることがおすすめです。
- 無宗教葬の場合、納骨（お墓）は？
- 宗教を問わないお墓・納骨堂・永代供養墓など自由にお選びください。手元供養や海洋散骨の選択肢もありあます。
- 仏壇・位牌はどうするの？
- 供養の方法は自由です。故人様を偲び・供養するお品として、小さな仏壇・位牌・手元供養など購入されても良いと思います。
- 四十九日法要や年忌法要はした方が良い？
- 無宗教ですので、形式的な法要・僧侶による読経はありません。１つのご提案として、仏式の四十九日や一周忌などの日程に合わせて、定期的にご親族様が集まり故人を偲ぶ場を設けてはいかがでしょうか。
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