先日のお葬式で、故人様の友人がお供え用に「お花」を持参されました。長いお付き合いで、故人様がオレンジ色が好きだったことをご存知だったようです。ご遺族様とも親しいようで、皆さんとても喜んでいました。
家族葬と聞きましたので、あんまり目立たないように… 小さいですけど、どこかに飾っていただけませんか?
とても控えめな方でしたが、優しさが滲み出るような素敵な笑顔の女性でした。
小さくても想いがこもったお花は素敵ですね。最期のお別れの際、その方自身の手でお棺の中へ手向けていただきました。
友人のお葬式に「お花・花束」を持って行っても良い?
ご友人や知人のお葬式に「ご自身で購入したお花(花束)」を持って行きたい方も多いと思います。
でも実は、【お花屋さんで購入して自由に持って行っても良い?】と質問されると、葬儀社スタッフとしては簡単に「いい・ダメ」の判断がむずかしいです。
それは、葬儀式場内の状況、ご家族様の希望にもよるからです。可能であれば、担当されている葬儀社さんへご相談いただくことがおすすめです。
ただ、小さなお花・花束であれば基本的には問題ないと思います。ご遺族様もきっと喜ぶはずです。
葬儀社によっては「持ち込み禁止」の場合があります
当社では基本的に「持ち込み禁止」まではしていませんが、他の葬儀社さんによっては「お花の持ち込みを禁止」の場合もあります。その場合は、担当している葬儀社さんへお花(供花)をご注文する形になります。
価格は一般的に【1対:20,000円~30,000円(税別)、1基:10,000円~15,000円】くらいの価格設定だと思います。
「持ち込み禁止」の理由
決して意地悪しているわけではなく、「禁止=できれば遠慮して欲しい」の理由があります。
- 他の供花とのバランス(大きさ・高さ・色・花の種類)が合わなくなる。
- 葬儀式場の広さの都合で、飾るスペースがない。
- そもそもご家族が一般の方からの供花を「ご辞退」している。
などが主な理由です。
葬儀社の供花は、基本的に「スタンド(パイプ)」を使用して飾ります。祭壇や葬儀式場に合わせて「高さ・幅」のバランスを調整してセッティングしますので、お持ちになったお花をうまく飾ることができない可能性も考えられます。
対応に困る場合もある「ネット注文の供花」
最近では、インターネットで供花のご注文も可能になりました。ご利用された方も多いのではないでしょうか?
注文画面で「◯◯家・お葬式日時・葬儀式場の住所」などを入力すれば、東京の方が大阪の葬儀式場に供花を届けることも可能です。
ただ、ネット注文で届く供花が時には困る場合もあります。
- 予想もしていないタイミングで葬儀式場に届く。
- お花の種類が他の供花と異なる。
- 床置きタイプのお花が届く。
特に、他の供花がスタンド使用なのに、床置きタイプが届くとバランスが取りづらくなります。
事前に連絡をしてくれるお花屋さんに対しては「スタンド花にしてください」「(葬儀式場が)ご自宅なのでスタンドは小さめに」と事情を伝えることもできますが、ほとんどが連絡なしに届きます…
ご友人などが気持ちを込めてご注文されたお花なので、できるだけ他の供花と同じ様にセッティングしようと努力はしますが、急なお届けで対応ができずに低い位置に飾る時もあり、申し訳ない気持ちになります。
葬儀社さんに相談しましょう
ご説明した様に、葬儀社はご家族様のご希望・葬儀式場の状況に応じて供花をセッティング(またはご注文の制限)をするため、基本的に供花は担当されている葬儀社さんへのご注文がおすすめです。
ただ、小さなお花・カゴ花・花束でしたら、葬儀式場へ直接お持ちいただいても問題ないと思います。できる限り葬儀社側も良い場所に飾ってくれるはずです。
もし、お花(供花)のご注文・持ち込みでお悩みの場合は、担当の葬儀社さんへお問い合わせいただいた方が安心です。