堺市内での家族葬のご依頼。昔に比べて少なくなった「ご自宅でのお葬式 (自宅葬)」です。
近年、家族葬(ご家族・親族のみで行う小さなお葬式)の増加とともに、住み慣れたお家で行う「自宅葬」が見直されています。玄関回りの飾り付けを無くすことで、ご近所の方にも分かりにくくすることも可能です。
今回は、リビングに小さな花祭壇を飾り付け、ご家族・親族様とご友人数人だけでのお葬式。お通夜の料理は、当社にご注文いただいた「にぎり寿司とオードブル」と「喪主様(故人の奥様)の手料理」を振る舞い、皆さんで故人様との思い出をたくさん話されていました。
お酒が大好きで、競馬も大好き。
仕事はきっちり、家族サービスはバッチリ。
子供には厳しく、孫にはデレデレ。
とにかく楽しくて面白い思い出ばかりの人生。享年90歳、最後は眠る様に息を引き取ったそうです。
自宅葬のご依頼をいただく度に、「自宅葬っていいな」と感じます。
どうしても自宅でお葬式をしたかった理由
事前相談では「自宅でお葬式がしたい!」と強いご希望でした。
ご自宅まで伺い、しっかり下見も行いました。ここまで強く自宅葬を希望される方も久し振りでしたので、理由をお聞きすると、
- お医者さんから「もう自宅には帰れない」と言われた
- 定年退職後に始めたガーデニングが趣味で、庭いじりが大好きだった
- 自宅(リビング)には故人様の好きな定位置があり、いつもそこに座ってビールを飲みながらテレビを見るのが好きだった
3つの理由で、「どうしても、もう一度ご自宅に連れて帰って、自宅でお葬式がしたい」とのことでした。
最期は大好きだったビールでお別れ
幸運なことに、故人様が好きだった定位置にご安置することができましたし、お部屋の広さもちょうど良い感じでした。
お棺にはスーツ・帽子・タバコなどの愛用品を入れ、祭壇にはビールとおつまみをお供え。テレビも消音で点けたままでのお通夜。できるだけ普段の生活に近いかたちで行いました。
最期は「末期の水」の代わりとして、お一人おひとり故人様にビールを飲ませてのお別れでした。形式ばったお葬式とは異なり、自由度の高いお葬式でしたが皆さんが納得されるものだったと思います。
「◯◯を棺に入れたい」・「最期にビールを飲ませてあげたい」など残されたご家族様の希望をかたちにすることが、お葬式には大切だと改めて思いました。
お葬式終了後に「ありがとうございました。いいお葬式ができました」と言っていただけて嬉しかったです。本当ならお葬式は悲しいイメージですが、今回は笑顔の絶えないお葬式で、私たちも心が和む感じがしました。
笑顔で明るく見送れるお葬式って素敵だと思います。ニッコリ笑顔の遺影写真と同じように、きっと故人様も喜んでいると思います。
自宅葬は一戸建て・マンションどちらでも可能です
自宅葬は一戸建てでのご依頼が多いですが、マンションでも可能です。ただし、マンションの場合は、エレベーター(トランクルーム)・階数・階段幅など、最低限お棺が出棺できるかどうかの事前確認が必要です。
基本的な確認事項
- お部屋の広さ(お棺・祭壇の設置スペース)
- お棺(標準の大きさ「縦:約190cm、横:約50cm、高さ:約50cm」)が出棺可能なスペース
- エレベーターの仕様(トランクルームの有無)
- 階数と階段幅
マンションで行う場合は、管理人さんに「お葬式を行うことに問題はないか?」「過去にマンション内でお葬式を行ったことがあるか?」「トランクルームの鍵」などを事前確認しましょう。
まとめ
思い出の詰まったご自宅でのお葬式を希望する方は、まだまだ多くいらっしゃいます。
ご家族・親族様だけの小規模のお葬式は、アットホームでとても良いお葬式だといつも思います。ご自宅は、思い出の品に囲まれた「世界にひとつだけの葬儀式場」です。
注意点として、葬儀社さんによっては自宅葬を断れらる(受け付けていない)場合もありますので、必ず事前に確認しましょう。
私たち新家葬祭では可能な限り自宅葬に対応いたしますので、自宅葬でお悩みの方、自宅葬をご希望の方はお気軽にご相談ください。
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