喪主になる立場の方が、遠方にお住まいのケースは事前相談でもよくあります。
参考例: お父様の葬儀についての事前相談
私(長女)は父と同じく堺市に住んでいて、兄(長男)が東京に住んでいます。喪主になる兄が到着するまで、何か手続きとか必要ですか?
父が堺市内の病院に入院しています。私(次男)は大阪市内に住んでいるので、すぐに駆けつけることができますが、兄(長男)は北海道です。兄の代わりに私がやるべき事ことはありますか?
この様に、【喪主になる方が離れて住んでいる・葬儀の打ち合わせに間に合わない】ケースは時々あります。実際に、喪主の到着がお通夜開式の数時間前ということもあります。
また、ご自身以外に代理で手続きを頼める親族がいない方は、一度事前にご相談ください。また、病院や入居施設に状況を説明しておけば、当社スタッフが「病院へのお迎え~ご安置」まで代理で行えます。
喪主はあくまで「遺族の代表者」
お葬式において、誰かが窓口・取り仕切らないと意見がまとまらないので、ご遺族の代表者は必要です。その代表者が喪主です。しかし、『喪主が葬儀内容をすべて決定する・責任を負う』という決まりはありません。あくまで「まとめ役=喪主」といった感じにお考えください。
最近は家族葬が非常に多いので、主な役割としては以下の2つです。
- 葬儀社との打合せ
- お坊さん(僧侶)・参列者への応対
喪主は大変と思われるかもしれませんが、あまりご負担は大きくないと思います。
最低限「故人様のご安置まで」は必要です
病院で死亡した場合、数時間程度しか故人様を安置してくれません。そして、基本的にご家族同席でなければご遺体の搬送許可が出ませんので、もし喪主が病院へ来られない場合は、誰かが退院手続きをする必要があります。
退院後、ご自宅または当社安置室で故人様をご安置いたします。喪主が不在の場合でも、最低限ここまでは必要になると思います。
喪主の到着まで、誰かが代理で「ある程度お葬式内容を決める」がおすすめ
もし喪主の到着が遅れる場合は、誰かが “喪主の代理” として葬儀社と打合せをし、「葬儀式場・日程の決定、菩提寺への連絡」など、ある程度の内容は決めておくことがおすすめです。
大阪へ移動中の喪主様と連絡を取りながら決定する方も多いです。ご家族で事前に相談し合い、役割分担を決めておくのも良いと思います。
もちろん、喪主の到着まで死亡届を提出しない、葬儀式場や火葬場を決めないことも可能ですが、それだけ日程が1日、2日…と遅れてしまいます。
葬儀日程は調整可能です
余程の理由がない限り、喪主不在の状態で葬儀(お通夜・告別式)は行いません。喪主様の到着予定日まで、葬儀日程を延ばします。
その間、故人様をご自宅や安置室でご安置し、必要最低限の打合せや手続き、遺影写真や副葬品(お棺に入れるモノ)の準備、菩提寺への連絡などを行います。
本来、ご遺族が全員揃ってのお葬式が望ましいと思いますが、一部のご遺族(故人様の兄弟姉妹・甥姪など)が、どうしてもお通夜には間に合わず、告別式だけ参列される場合もあります。
死亡届の提出、葬儀式場・火葬場は早めの決定がおすすめです
喪主様の到着が遅れる場合でも、その間に進めておいた方が良い項目・手続きがあります。
- 役所への死亡届(届出人はご遺族の誰か)
- 葬儀式場と火葬場
- 葬儀日程
- 菩提寺への連絡
「死亡届」について
死亡届には「届出人」ご本人の記入押印が必要です。基本的に喪主が届出人として記入しますが、状況によっては代理(喪主以外の遺族)の方が記入し、役所・火葬場などの手続きを完了する必要があります。
「同居の親族」・「同居していない親族」が多いです。具体的には「配偶者(夫・妻)、長男、長女」など。
死亡届の役所提出は、当社スタッフが代行いたしますのでご安心ください。
「葬儀式場・火葬場、日程」について
葬儀式場・火葬場は予約先着順ですので、喪主様到着日に合わせて事前予約(仮予約。※キャンセル可能)がおすすめです。
特に、利用者が多い公営斎場(火葬場併設の葬儀式場)をご希望される場合は、早い予約がおすすめです。
「菩提寺」について
菩提寺(お付き合いのあるお寺)にお勤めを依頼する場合、菩提寺の都合も踏まえて日程調整する必要があります。
まず葬儀日程を仮決定しますので連絡をしましょう。都合が合わない場合は再調整いたします。
もちろん、喪主様が到着後に葬儀式場や詳細な日程を決めることも可能です。
しかし、数時間で火葬場の予約が埋まったり、菩提寺の都合で日程が遅れる可能性もあります。電話やメールなどで連絡を取り合い、場所と日時をまず決定することがおすすめです。
誰が喪主になるか?に決まりはありません
ご家族が納得されれば、喪主は誰でも問題ありません。昔は「家督を継ぐ者=長男」が喪主を務めることが一般的でしたが、現在ではあくまで「喪主=遺族の代表」という立場です。
仮に、次男様が「家業を継いでいる場合」や「同居して生活をサポートしていた場合」は、次男が喪主を務めることもあります。同様に、長女・次女が喪主を務めることもあります。
最近は家族葬が主流ですので、一般参列者(ご近所さん・会社関係など)への応対も少なく、想像されるほど忙しく負担の大きい役割ではありません。
お葬式はご家族で協力!
過去に「故人(父)・母=大阪、長男=東京、次男=京都、長女=神奈川」とすべて住所地が異なるケースがありました。
次男が京都から病院まで駆けつけ、お母様の代理で当社と打合せ、菩提寺への連絡。死亡届の届出人欄はお母様が記入しました。
長男・長女と連絡を取りながら、葬儀場所と日程を決定。
その後も大阪の実家に泊まり、お母様と遺影写真や副葬品を探したり、当社との連絡窓口となってくれました。
長男・長女の到着は、お通夜当日の午前中。そして、喪主は長男が務めました。到着後にお二人は「ありがとう」と次男に声を掛けていました。
実際、お父様が死亡してから長男(喪主・東京)の到着までに “約1日半” の時間が経過していました。もし、次男が代理で進めなければ、葬儀日程がさらに遅れていたはずです。
「喪主=遺族の代表」は確かに重要ですが、兄弟姉妹がいる場合は、事前に連絡し合い、役割分担で協力することがおすすめです。
喪主になる人が「自分1人」しかいない場合
ご自身が1人っ子である場合は、どうしても負担が大きくなります。
この場合、最良な方法は事前相談です。安置場所・葬儀式場・菩提寺の連絡先など、最低限の内容を葬儀社と決定しておけば、葬儀社が代理で手配することも可能です。
病院へのお迎え・死亡診断書の受け渡しも事前に病院へ連絡をしておけば、私たち葬儀社スタッフが代理で行うことも可能です。お困りの方は、いつでもご相談ください。
お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ
新家葬祭
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