当社代表の知人である童話作家:脇谷みどりさんをモデルにした実話が映画化されました。タイトルは「キセキの葉書」です。
脳性まひの長女の介護と家事・子育ての毎日、先が見えない暗闇… 救いを求めた母からの残酷な言葉、追い詰められた自身を襲う病気、そして母にも病が…
母を救おうと決意したみどりさんは、約13年間にわたって母を励ますハガキを毎日送り続けます。自分の失敗談や身の回りの「くすっ」と笑える話に絵を添えて、そして、「1日1日を生きていてほしい」そう願いを込めて…
困難に立ち向かう強さ、人としての優しさを感じる映画です。「笑って、泣いて、人生っておもしろいねと思って、生きるヒントになれば」と脇谷さん。
先行上映として、布施ラインシネマ(東大阪市)で2017年8月19日~25日まで上映です。
人の弱さ、強さ、やさしさ…複雑に感情を揺す振られますが、とても素敵な映画です。ご興味にある方は、是非ご覧ください。
2024年時点では「Amazonプライムビデオ」などの動画配信サービスで視聴可能です。
「キセキの葉書」ストーリー
1995年春、兵庫県西宮市。脳性まひの娘:望美(5歳)を抱え介護に勤しむ美幸(38歳)は、先が見えない暗闇を歩いていた。
仕事に追われる大学助教授の夫:和成(40歳)と、まだ手のかかる小学校低学年の息子:勇希(7歳)。望美の世話をできるのは自分だけと、介護に、家事に、子育てに、家の中のことを全て背負っていく。
次第に追い詰められていった美幸は、長年会っていない大分に住む母 喜子(65歳)に支援を頼む。
「そげな子は、自分で育てられるわきゃないき!こっちはこっちの生活があるんやけん!」
意を決し助けを求めた美幸に対し、母親の言葉は残酷だった。思えば望美を産んだ時から、母は冷たかった……。
疲れ切った毎日… すべては「自分次第」
ストレスを抱えた美幸は、見た目は元気ながらも不眠と摂食障害に悩む “仮面うつ” を患ってしまう。そんな疲れきった毎日で、美幸は “望美がいなかったら幸せだった” という自分の思いに気付いてしまう。
しかし次の瞬間、美幸の脳裏には同じ団地に住みいつも母親のように気遣ってくれる大守キヨ(83歳)に言われた「全ては自分やからね…」という言葉が浮かんだ。
望美のせいじゃない。全ては自分次第だ。
そう思った美幸はもう一度、自分らしい生き方を取り戻すべく、夢だった児童文学者への道を目指し、夜な夜な小説を書きはじめる。
新たな試練が襲う
しかし、美幸が前向きになり暗闇から抜け出そうと決めた途端、美幸の前に新たな試練が襲ってくる。母の喜子が認知症とうつ病を併発してしまったのだ。
「死にたい」と訴える母に、手を差し伸べる気がおきない美幸。本当に困っている時に助けてくれなかった母を、そう簡単に助けたいとは思えない。
葉書100枚ください!
だが、子どもの頃の懐かしい記憶をたどれば、親子の距離はそう遠いものではなかった。
「葉書100枚ください!」
母を救おうと決意した美幸は、郵便局で大量の葉書を購入。母に向けて「くすっ」と笑える日々のネタを書いて送ることにした。
辛気臭くならず、ゲラゲラ笑うわけでもない。毎日を少しでも明るくするような出来事を書いて送る。それは、将来が見通せず暗闇で怯えているかもしれない母の心に、灯をつけたい一心からであった。
私の葉書を待っていてほしい。
明日の朝も、明後日の朝もずっと生きていてほしい。
美幸は、毎日かかさず葉書を出し続けた…。美幸が送った葉書は13年間で5000通にも及んだ。その葉書には母を愛する娘の想いが詰まっていた。
【キセキの葉書公式サイトより】
13年間続けるのは本当にすごいと思います。「人を動かす・人が動く」その理由やきっかけは無限にあると思いますが、長期間継続できる人はごくわずかだと思います。
ストーリーを見ただけでも、いつ心が折れてしまっても不思議ではありません。
母からの冷たい言葉、友人から言われた「すべては自分やからね」、母の病気… 脇谷さんはものすごく複雑な気持ちだったと思います。
「人の想い」は目には見えませんが、ものすごいエネルギーを秘めているんでしょうね。個人的にもとても良い映画だと思いますので、是非ご覧ください。
映画・劇場情報
映画:「キセキの葉書」(2017)
主演:鈴木紗理奈
脚本:仁瀬由美
監督:ジャッキー・ウー
企画・制作:ミューズ・プランニング
大阪では先行ロードショーとして、8月19日~25日まで「布施ラインシネマ(東大阪市)」にて公開です。全国公開は、11月4日(土)からになります。ご興味のある方は是非ご覧ください。
2024年時点では「Amazonプライムビデオ」などの動画配信サービスで視聴可能です。