お葬式相談窓口(事前相談)

前回は葬儀社に言われるがままだったので…

前回は葬儀社に言われるがままだったので

お葬式事前相談のご利用が増えています。以前は「生前にお葬式の相談なんて不謹慎」という意見もありましたが、最近では【納得できるお別れのための準備】として、かなり一般的に受け入れられている感じがします。

事前相談の最も多いタイミングは、「医師から余命宣告を受けた時」です。急を要する方、数か月間の猶予がある方など、その時の状況は様々です。

明確に「家族葬でお願いします」・「堺市立斎場での葬儀で、総額◯◯万円以内」という方もいれば、「何もわからないので、最初から教えてください」という方もいらっしゃいます。

事前相談の基本的な流れとしては、大体のご希望をお聞きした上で、葬儀社として最適と思えるプラン・葬儀式場をご提案して、調整していく感じになります。何もわからない、お葬式が初めての方でも大丈夫です。

初めて葬儀社に相談するのは少し勇気がいるかもしれませんが、「とりあえず基本的な情報を聞こう」くらいの気持ちで良いと思います。まずは、今お持ちの疑問や不安を解消することが大切だと思います。

お葬式事前相談のご利用理由

事前相談のご利用理由トップ3は

  1. 亡くなった時に慌てないため
  2. 葬儀費用の総額を知りたい
  3. 事前に必要なモノを準備しておきたい

その中で、時々お客様から出るお話で

「前回のお葬式は葬儀社に言われるがままで、ゆっくりとお別れができなかった」

という方が多くいらっしゃいます。

より細かにご説明すると

  • 気が動転していて、何が何だかわからずにお葬式が終わってしまった
  • 希望を聞き入れてもらえず、葬儀日程も勝手に決められた
  • 無事にお葬式を終えたけれど、想像以上に葬儀費用が高かった

など、前回のお葬式に納得していない様子です。もし、一方的に葬儀社が日程・内容を決め、追加費用の説明がなかったのであれば、本当に酷い話です。

実際にあったお葬式のトラブル話

過去にお客様からお聞きした印象的な実話を2つご紹介します

1.火葬場を勝手に変更

自宅と同じ◯◯市の葬儀社に依頼して、日程は希望通りに決定までは良かったんですが…

火葬当日に葬儀社スタッフから「◯◯市の火葬場予約が取れなかったので、隣の△△市の火葬場へ行きます」と突然言われたんです。本当なら片道10分のはずが45分、火葬料金も市外料金で10万円でした。

2.告別式は必ず「午前中」に開式

遠くから親戚も来るので告別式はお昼頃の開式が希望だったのに、「朝9時開式です」と言うので変更を希望したら「火葬場が空いていないから無理です」。

じゃあ日程を1日遅らせたいと言うと、「すでに式場・スタッフを手配済みなので日程変更も無理です」

仕方なく受け入れましたけど、(遠くから来た親戚には)申し訳なかったです。後日、同じ葬儀社に依頼した友人2人に聞いたら、「私の時も朝早かったわよ」って…午前中と決めているんでしょうね

2つとも実話ですので、ちょっと酷いなと思います。特に勝手に火葬場の変更は納得できないと思います。

上記2例について、少しご説明します。

1.火葬場は基本的に故人様の住所地

火葬場は基本的に「故人様の住所地にある火葬場」を利用します。堺市の場合は「堺市立斎場」です。その理由は、もちろん近い事もありますが、料金が市民料金(数千円~2万円)になるからです。

仮にご家族様の都合で葬儀日程を変更できない(したくない)場合は、「その日程では火葬場の空きが無いので、市外料金で他市の火葬場でも良いですか?」と尋ねるべきだと思います。

2.告別式の開式は一般的に「11時~13時」の間

告別式は火葬場の予約(入場)時間の1時間~1時間半前スタートが基準です。一般的には11時、12時、13時~の開式が多いです。さすがに朝9時は早すぎますし、配慮が足りないと思います。

参考

葬儀社さんによっては、告別式を早く始めたい理由があります。

それは、告別式を早く終了させ葬儀式場を空けておけば、別のお客様からご依頼が入った場合にお通夜が行えるからです。告別式の開始が遅いとお通夜の準備が間に合わなくなるため、午前中に早く済ませたいという理由です。

状況によっては、朝9時開式もあり得ますが、毎回のように朝9時や10時の開式は葬儀社都合だと思います。ご家族が日程を延ばしたいと希望すれば、柔軟に対応すべきだと思います。

ご希望通りの日程でお葬式ができない場合もあります

決して葬儀社の都合ではなく、本当にご希望の日程でお葬式ができない場合もあります。

  • 直葬が希望なので、明日に火葬して欲しい
  • 今日(お亡くなりになった日)お通夜で、明日告別式・火葬がしたい

というご希望は多いですが、不可能な場合があります。

その理由をいくつかご紹介すると、

法律上、火葬は死後24時間経過後

法律により、火葬は死後24時間以上経過していなければ許可されません。

また、火葬場利用は通常10時~16時ですので、お亡くなりになった時間帯によっては、最短でも「翌々日」の火葬になります。※特別な感染症などの場合は除く

葬儀式場・火葬場の予約が取れない

葬儀式場や火葬場が希望日に空いているとは限りません。

また、葬儀式場が空いていても、火葬場予約が埋まっている。その反対で、火葬場予約は空いているけど、葬儀式場を他のご家族様が使用している事も多いです。

お坊さん(僧侶)の都合が合わない

お坊さん(僧侶)の都合で日程延長は少ないですが、お盆やお彼岸の時期は、法事の先約があり都合が合わない可能性が高くなります(※お坊さんを呼ばない直葬や無宗教葬は除く)。

この様に、お葬式は様々な要素を考慮して日程を組みます。もちろん、ご希望通りの日程で進む場合もありますし、日程延長などの調整が必要な場合もあります。

MEMO

去年(2018)頃、「火葬難民・葬儀難民」という言葉が多くのメディアに出ました。
主に関東地方の情報ですが、「火葬場の予約が取れなくて、火葬・葬儀ができない」という社会問題です。
現状、大阪では1~2日後以内で火葬場予約可能ですが、将来的には日数が延びる可能性もあります。

お葬式事前相談をご利用される時の注意点

不慮の事故など、思いもしないタイミングでお亡くなりになることもありますが、もし1日でもお時間がある場合は、事前相談のご利用がおすすめです。

最低限の注意点として、以下の様な葬儀社は避けることがおすすめです。

  • 強引に会員入会や積立金を勧めてくる
  • 詳細な総額費用を出してくれない
  • 追加費用が必要になる場合の説明がない

親切で低価格の葬儀社さんもたくさんあります。お時間がある方は最低でも2社に見積もりを取りましょう。

最低限のチェックポイントとして「本当にこれで総額ですか?追加費用はありませんか?」と確認は必要です。

突然の不幸でも、数時間の猶予はあります

突然の不幸の場合、死亡後の数時間以内に葬儀社を決定する必要があります。限られた時間の中での葬儀社選びは、とても悩まれると思います。

看護師さんから病院付近の葬儀社一覧表やタウンページを渡される、スマホで検索する… 冷静に良いと思える葬儀社を探すのは難しいと思いますが、数時間あれば数社には相談可能です。

ポイントは、じっくりと話を聞いてくれる中で質問もしてくれる葬儀社さんが良いと思います。そして、必ず総額費用も聞きましょう。

注意

病院から紹介される葬儀社、霊安室に置いてあるパンプレットの葬儀社は基本的に高額な場合が多いので避けることがおすすめです。

仲介業者(葬儀社を紹介する会社)にはご注意ください

近年、葬儀社紹介業者が増えています。葬儀社ではなく、お客様に葬儀社を紹介して仲介手数料で利益を得る会社です。

「全国対応、追加費用なし、◯◯万円」と広告で集客し、実際には追加料金が発生していた事で消費者庁から注意を受けたり、その他のトラブルも増えています。

注意

日本全国の葬儀社・葬儀式場を掲載しているホームページは紹介業者ですのでご注意ください。

インターネット上には間違った情報も多いです

ご自身で情報を調べることはとても大切です。ただ、葬儀社のホームページを見ても、わかりにくい部分もあると思います。

「低価格・追加費用なし」をアピールして、実は追加費用が必要で高額な場合もあります。また、インターネット上には色々な地域の情報が混在し、誤った情報も多いです。

まずは、地域(地元)の正しい情報を把握している、お近くの葬儀社へのご相談がおすすめです。

大切な人との最期のお別れに集中できるために

事前相談を利用することで、様々な不安や疑問などが解消されます。それは、【大切な人との最期のお別れ】に集中できるためにとても大切なことだと思います。

お時間がある方は、最低限2~3社でお見積りを取り、その中から内容・金額、アフターサポート、スタッフの人柄も含めて納得できる葬儀社さんを選べば安心だと思います。

「まずは基本的な情報を聞いてみよう」くらいの気持ちで、お近くの葬儀社へ相談に行かれてはいかがでしょうか。

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

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