2022年現在、マスクは安定して購入可能になりました。ただ、世界経済の不安定が続いているため、またマスクが不足する状況に戻ってしまうのでは?と不安も少しあります。その時は、また手作りしたいと思います。
緊急事態宣言から約2週間が経ちました。テレワーク(在宅勤務)が可能な方もいれば、現場作業が必要な方、通院が必要な方もいます。
基本的には外出自粛ですが、多くの方が日々の生活のためにスーパーなどへ買い物が必要です。
外出をすれば感染リスクが高まります。そして、未だにみんなが困っているマスク問題。供給が追い付いていない…というか、政府が増産すると言った分はどこに消えたのでしょうか?
もちろん、最前線の過酷な現場で頑張っている医療従事者へ最優先に届けて欲しいですが、私たち自身が感染しない対策も重要です。
マスクが購入できない…じゃあということで、自分でマスクを作成してみました。上画像のペイズリー柄、お切り入りです。
今回は、「マスクを作ろう」というお話です。意外に簡単ですし、楽しいですよ。
マスクが手に入らないなら自分で作ろう
薬局でも本当にマスクが見つかりません。でも、マスクを求めて長時間外出は本末転倒で危険です。諦めている方も多いと思います。
でも、何もしないよりは入手可能な材料でマスクを作りましょう!今はスマホ・パソコンで調べれば、作り方は簡単に見つかります。
もし、「マスクが無い・スマホなどで調べられない・裁縫ができない」でお困りのご家族や友人、ご近所さんがいらっしゃる場合、少し多く作ってプレゼントしませんか?
今は家に籠りきりでストレスが溜まっている方も多いと思います。ちょっと手を動かすことで、ストレス発散にもなるかもしれません。
お子さんがいらっしゃる方は、一緒に作ってみてはいかがでしょうか。自分で作ったマスクには愛着がわいて、大切に身に付けると思います。
今回は、マスクの作り方や情報をいくつかご紹介します。お家での時間が、ほんの少しでも楽しくなれば幸いです。
20分で完成!立体マスクの作り方【無料型紙あり】
【nunocoto fabric】さん
無料の型紙と一緒に、布地も販売されています。型紙の基本データは「大人の女性用のサイズ」ですが、男性用や子供用を作りたい場合は、型紙を拡大・縮小で対応可能です。
顔のサイズにもよりますが、小学生低学年だと90%程度、男性用だと110%程度です。
YouTubeで見つけた分かりやすい「マスクの作り方」動画
【Baby&Kids Handmade】さん
個人的に分かりやすいと思ったYouTube動画をご紹介します。
1つ1つ丁寧に解説されていて、とても理解しやすいです。マスク作成に必要な型紙データも概要欄で提供されていますので、ご家庭にプリンターがある方は便利です。
また、プリンターがなくても型紙データの作成は難しくありませんので、動画を停止して白紙に書けば大丈夫です。
1.【無料型紙】手縫いでも作れる立体マスクの作り方(子供・大人サイズ)Mask pattern
2.フィルターを入れられる「プリーツマスク」の作り方【大人用・子供用・小学生・大きめ男性サイズも】
3.フィルターを入れられる「立体マスク」の作り方【大人用・子供用・小学生・大きめ男性サイズも】
HKマスク:医療用マスクに匹敵する?性能を持つ高機能DIYマスク
香港のクウォン化学博士が考案した「HKマスク(香港マスク、Hong Kong Mask)」が話題のようです。
布マスクに「フィルター」として、キッチンペーパーやティッシュペーパーを使用することで、医療用の「N95マスク」の最大91.3%の性能を発揮し、洗って再生利用可能です。
作成に必要な型紙は、「赤ちゃん~成人男性用」まで5種類が用意されており、無料でダウンロードが可能です。
公式動画や型紙の選択(どれを使うか?)が少し分かりづらいので、「フィルターを入れられるマスク」という点では、先ほどご紹介した【Baby&Kids Handmade】さんのYouTube動画でも大丈夫です。単なる布マスクより遥かに高機能マスクだと思います!
HKマスクの関連情報
HK Maskの型紙ダウンロード
baby(赤ちゃん)・Kids(子ども)・Teens(若者)・Ladies(女性)・Men(男性)に分類されています。
印刷する際にはプリンターの設定で「原寸大で印刷」を選びましょう。
手作り布マスクは「毎日洗濯」をして清潔な状態に
手作り布マスクは洗わないと外側表面に付着した菌やウィルスは落とせないため、毎日の洗濯が必要です。清潔に使用する事が布マスクの大事な条件です。
▼花王の衛生科学情報サイト「外で使用していたマスクのケア~マスク(布)の洗い方~」で解説されている5つの手順。
- 標準濃度の衣料用洗剤(使用量の目安に従って洗剤を水に溶かしたもの)にマスクを10分ひたし、水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきる。
- 塩素系漂白剤15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分ひたす。
- 水道水を用い充分にすすぐ。
- 清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る。
- 形を整えて干す。
▼経済産業省の公式Youtube:布マスクの洗い方。
人は無意識に「1時間で20回以上」顔を触っている
マスクの効果については、ネット上では色々な情報・賛否両論を見かけます。
- 高機能マスクを使用していても感染の可能性はある
- 布より紙のマスクの方が良い
- 適切な使い方が大切
どんな対策をしても完璧はないと思いますが、「マスクは汚れた手が口や顔に直接触れるリスクを減らしてくれるので、感染リスクを減らす防護壁の役割にはなると思う」という肯定派のお医者さんの意見もありました。
私も「防護壁の役割」に賛同です。先日、「どのくらい自分の顔を触っているか?」を1日中できるだけ意識をして回数を計ってみましたが、頬杖をついたり、目や鼻をこすったり、「あ!触ってしまった」と想像以上に触っていました。
人は無意識に「1時間で20回以上」顔を触っている研究データもあるようです。
色々な意見はありますが、「マスクが無いよりは、ある方が安心!マスクが手に入らなくて諦めるより作る!」と個人的に思います。
やっぱり「手洗い」がとても大切
感染対策でやっぱり大切なのは手洗いをしっかりすること!
以前に耳にしたお医者さんの例え話【外に出たら、すべてが“ペンキ(ウイルス)塗りたて”だと思いましょう】。ウイルスをペンキに例えていて、とてもイメージしやすいです。
外出すると、必ずどこかに触ったり、座ったりしてペンキ(ウイルス)が付いてしまいますが、最終目的はそのペンキを顔に付けないこと!
▼そのお医者さん(内科医の眞鍋葉子さん)の記事です。とても参考になるので、一度ご覧ください。
「facebook記事の抜粋」
※現在はfacebookは閉鎖されているようです。
新型コロナウイルスは、現在発表されているデータをひとつ挙げると、常温で72時間後までに立体構造が崩れて病原性を失います。…
大事なのは自分の手という危険物から自分の鼻と口(どちらも肺への入り口)を守ることです。
外に行ったら、「全ては『72時間で消えるペンキ』でペンキ塗りたて」だと思ってください。
電車の座席に座ったら、「あぁ今背中とお尻にごっそり塗りたてペンキが付いたな」と思ってください。エレベーターのボタンを押したら、「あぁ今指先にペンキが付いたな」と思ってください。目標は、口や鼻にペンキをつけないことです。
人間誰でも、うっかり手で鼻をこすったりします。なので、マスクを持っていれば、マスクをしてください。手でうっかり鼻を触らないという目的において、マスクは有効なのでマスクをしてください。
…
全身ペンキまみれでもパニックになる必要はありません。鼻や口に入る前に洗えばいいのです。大事なのは、全身のペンキを鼻や口に入れないことです。
内科医の眞鍋葉子さんのfacebook記事抜粋
何度もお風呂で全身を洗うことは難しいですが、手洗いは簡単です。定期的に手をしっかり洗いましょう。
繰り返しになりますが、「マスクが無い・スマホなどで調べられない・裁縫ができない」でお困りのご家族や友人、ご近所さんがいらっしゃる場合、少し多く作ってプレゼントしませんか?
きちんとマスクをして、しっかり手洗いをして、みんなでコロナを乗り切りましょう!