ストリートアーティストのバンクシーさんが、2020年5月6日に新たな作品を公表しました。
その作品が贈られた場所は、新型コロナウイルス感染症の治療に奮闘するイギリス南部のサウサンプトン総合病院です。
英国を拠点とする匿名のストリートアーティスト(路上芸術家)、政治活動家、そして映画監督。Wikipediaより
今回描かれた作品は、男の子が人形で遊ぶ姿。その人形は、胸に赤十字マークがあるマントをまとった看護師さん。
公式インスタグラムには「Game Changer」と投稿。Game Changer(ゲーム・チェンジャー)には「状況を大きく一変させる人」といった意味があるようです。
そして、作品と一緒に次のメッセージが添えられていたと英BBCニュースは報じました。
Thanks for all you’re doing. I hope this brightens the place up a bit, even if its only black and white.
(あなたたちがしてくれている全てに感謝します。この作品は白黒ではありますが、少しでも現場が明るくなることを願っています。)
英BBCニュース
作品は今秋まで同病院に飾られ、その後はNHS(国民保健サービス)のための資金を調達するためにオークションにかけられる予定のようです。
ネット上では、この作品にもバンクシーさん特有の皮肉が含まれているじゃないか?という意見もありましたが、マイナスな意見は疲れます。素直にバンクシーさんからの応援だと個人的には考えています。
追記
2022年、ワクチン接種も進み少し落ち着いたというか、新型コロナへの恐怖心は少し和らいだように感じます。感染対策も習慣になりました。ただ、新型変異種も出ていますし、この先まだまだ不安は続きそうです。
個人的には「ウィズコロナ(コロナウイルスと共存していく社会)」という言葉はあまり好きではありませんが、今は受け入れるしかない状態です。
いつかまた以前の様に自由な世界に戻ることを信じています。
最近残念に思うこと
数日前、ある看護師さんとお話しをしました。その方の勤務先は新型コロナ感染者の受入れ病院ではないのですが、
お腹や頭が痛いとか、単に体調が悪くなって来院された患者さんがコロナ感染している可能性もあるし、見た目で判断できません。
自覚症状が無い人もいるので、(新型コロナの受入れ病院ではなくても)感染リスクはある。でも、それも含めて対応するしかありません。
とおっしゃっていました。
まだまだ未知の部分が多いウイルスです。病院勤務は本当にリスクが高いと思います。でも、コロナ以外で治療や介護が必要な人がたくさんいます。
医師や看護師さんが、必死に助けようとギリギリの状況で頑張っている一方で、医療従事者に対する心無い差別もテレビやネットで見かけます。そして、物流を担う配達ドライバーさんへの差別も。
そういう記事や言葉を見ると、本当に残念に思います…
「自分が感染しない・させない」
医療従事者の負担は限界に近い(病院によっては限界を超えている)状態だと思います。
先日、テレビで新型コロナ感染者に対応する医師へのインタビューを見ました。その時、医師がおっしゃっていた言葉
何が最も正しい治療なのか分からない状態です。
テレビに映った病院内は臨時のビニール幕や仕切り壁、そのすき間をテープで塞ぎ、まるで野戦病院の様に感じました。最も感染リスクが高く、過酷な状況で1人でも多く救おうと、戦っている姿は本当にすごいと思います。
医療従事者の方々は、私たちの命を救ってくれる最後の砦です。
「自分が感染しない・させない」
これが、医療崩壊を防ぐ、医療従事者への負担を減らすために私たちができる最善策だと思います。
医療従事者の方々、そして物流や販売店のスタッフさん、日々の生活を支えてくれている方たちには本当に「ありがとう」しかありません。
状況が少しでも良くなることを心から願っています。