一周忌法要は、お亡くなりになった翌年の「祥月命日(しょうつきめいにち)」に行う法要です。実際には、ご家族・親族が集まりやすい祥月命日【前】の土日祝日に行われます。
一周忌法要の後は、三回忌・七回忌…と年忌法要が続きますが、行うか?行わないか?はご家族の自由です。また、徐々に規模を縮小してご家族のみで行う方が多いです。
法要は故人を偲ぶことが大切ですし、ご親族が集まる数少ない場でもあります。故人が与えてくれた貴重な機会に感謝をして、この先も親族が仲良くしていくことも供養の1つだと思います。
- 祥月命日=命日と【同じ月日】。年1回
- 月命日=命日と【同じ日】。年11回
※一般的に命日と言われるのは、祥月命日のことです。
一周忌までの期間を「喪中(もちゅう)」といい、一周忌法要を終えて喪が開けます。喪中の間は慶事事を控えます。
一周忌法要を行うか?行わないか?は基本的にご家族様の自由
四十九日法要・一周忌・三回忌は、大切な法要とされていますが、法要を行うか?行わないか?は基本的にご家族様の自由です。法要を一切行わない方もいらっしゃいます。
- 四十九日法要・一周忌・三回忌までは行う。
- 四十九日法要は行わず、一周忌法要は行う。
- 四十九日法要は行って、それ以降の法要は行わない。
基本的にはご家族様の自由ですが、菩提寺がある場合は一周忌法要を行う流れになると思います。具体的な日程や内容は、菩提寺とご相談ください。
無宗教の方の場合
「無宗教」でお葬式を行った方や、当社の「僧侶紹介」をご利用された方は、お葬式後の法要を行わない方も多いですが、仏式の一周忌にあわせて、ご親族で集まり故人様を偲んでお食事をされるのも良いと思います。
「ありがとう。これからも見守っててね」と故人への感謝と偲ぶ気持ち大切です。内容は自由で構いません。
お葬式の翌年の祥月命日【前】の土日祝日に行います。
本来、一周忌法要は故人様の祥月命日(死亡日と同じ月日)に行うことが理想ですが、多くが平日に当たりますので、実際には祥月命日【前】の土日祝日に行います。
まずは予定日を決めて、ご家族・親族に連絡をしましょう。参加人数を把握した上で、法要場所を決定する方法がおすすめです。
ご親族の予定や仕事もありますので、最低でも2か月位前から少しずつ準備をしましょう。菩提寺も早く予定を伝えれば問題なく対応していただけます。
法要を行う場所
一周忌法要を行う場所は、一般的にご自宅・寺院・仏事料理店になりますが、法要可能なホテルも良いと思います。料理店やホテルをご利用の場合は、送迎バスのサービスも確認しましょう。
- ご自宅
- 寺院
- 仏事料理店
- 霊園内の施設
少人数であれば、ご自宅で良いと思います。
会場予約はお早めに(お盆やお彼岸の時期は注意)
ご自宅以外の場所(仏事料理店や霊園施設など)を利用される場合は、早めの予約がおすすめです。
特に、お盆(8月)やお彼岸(3月・9月)の時期と重なると、予約が取りにくくなります。また、僧侶も法事が多くなりますので、早め早めの予約がおすすめです。
一周忌法要の内容と流れ
内容と基本的な流れは、四十九日法要と同じです。
法要当日は現地集合し、僧侶を迎え、法要(読経・お焼香・法話)開式です。法要終了後にお墓参り(納骨)と会食で法要終了です。僧侶が会食に同席されるかは、事前の打ち合わせ時に確認しましょう。
必ず僧侶より先に到着しましょう。
喪主が代表して挨拶をします。
読経・お焼香・法話。約1時間ほど。
お墓参りに霊園へ移動(※納骨予定の方は納骨式)。
あくまで基本的な流れですので、会食をされない方もいらっしゃいます。
一周忌法要で準備するモノ
- 遺影写真
- 遺骨と埋葬許可証(納骨をする場合)
- 本位牌
- 供物や供花
- 御布施
- etc…
基本的なモノは上記になります。忘れ物が無いように前日に再度確認しましょう。
※必要なモノは宗派により多少異なります。菩提寺(お付き合いのある寺院)へお問い合わせください。
僧侶への御布施
御布施(僧侶へのお礼)の金額は、平均3~5万円程だと思います。封筒の表書きは「御布施」とします。詳細は僧侶(菩提寺)へお問い合わせください。
また、遠方から来ていただく場合は「お車代」・会食に同席されない場合は「お膳料」として、各5,000円~10,000円をお包みする場合もあります。
御布施の金額に迷った場合は、菩提寺に聞いてみましょう。
服装について
特に決まりはありませんが、略礼装(色は黒)が基本です。主に男性はスーツ、女性はワンピース・アンサンブルを着用、学生は制服で構いません。
ご家族だけの場合は、落ち着いた色の平服(普段着)で行う方もいらっしゃいます。
参加者への引き出物について
絶対に必要というわけではありませんが、参加者にお持ち帰りいただく引き出物(返礼品)の用意も考えましょう。お茶・海苔などの「消え物」で、かさばらない品物が一般的です。
熨斗は、弔事の水引に表書きを「粗供養」または「志」とします。会食を用意している場合は、3,000円~5,000円の範囲が一般的です。
贈られた相手が自由に選べるカタログギフトもおすすめです。
【参考】卒塔婆供養
お墓参りと一緒に卒塔婆(そとば)供養をする宗派もあります。卒塔婆は、お墓の後ろに立てる、長さ1〜2m程の薄い木の板の事です。
お墓に卒塔婆がある場合は、事前に菩提寺へご相談ください。卒塔婆は菩提寺が作成してくれます。金額は3,000円~5,000円程です。
一周忌法要と一緒に「納骨」をする場合
納骨をするには、霊園へ納骨予約が必要です。また、故人がお墓の名義人だった場合は名義変更も必要です。
納骨の予約
納骨を行う場合は、基本的に予約が必要です。遅くとも1週間前までには霊園(墓地)の管理事務所へ連絡しましょう。
その際、必要な書類や名義変更手続き、費用なども確認しましょう。
僧侶が納骨に同席する場合
僧侶が納骨に同席し「納骨式」を行う場合もあります。詳しくは、菩提寺の僧侶へお問い合わせください。
まとめ
一周忌についてご説明しましたが、法要の内容や流れは基本的に同じです。一周忌法要後に続く、三回忌・七回忌・十三回忌も基本的に同じです。
年忌法要をしっかりと行う方も少ないですが、ご家族・親族が集まるきっかけとして法要を行うのも良いのではないでしょうか。
ご家族・親族が仲良くしていれば、きっと故人様も喜ぶと思います。
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