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墓地・納骨堂の種類(運営者)と特徴

墓地(運営者)の種類と特徴

お墓や納骨堂を購入する際に、まず運営者(管理者・経営主体)を確認しましょう。お墓や納骨堂などの運営者は、大きく分けて「公営・民営・寺院」の3種類です。

一般的な特徴は以下になります。

  • 公営(市町村が運営)
    低価格で運営面で最も安定していますが、申込条件などあり。
  • 民営(宗教法人等から委託運営)
    立地やサービス面で充実していますが、高額な場合が多い。
  • 寺院(お寺が運営)
    供養・法要という点では充実していますが、基本的に檀家になる必要があります。
スタッフ
スタッフ

「新しいお墓や納骨堂」が次々に誕生していますので、このページでの説明はあくまで一般的なものとお考えください。

主な納骨先は「お墓・納骨堂・合祀墓」の3つ

まず、ご遺骨の納骨先は「お墓・納骨堂・合祀墓」の3箇所が基本です(※遺骨ダイヤモンド・手元供養・海洋散骨は除く)。先ほどご説明した運営者(公営・民営・寺院)のどれもが、基本的にお墓・納骨堂の両方を運営しています。

合祀墓は少し特殊ですので、このページでは「お墓と納骨堂」についてご説明します。

合祀墓(ごうしぼ)

合祀墓は、血縁関係のない人たち一緒に納骨するお墓です。永代供養が前提で承継者の心配がありません。

▼詳細は下記リンクをご覧ください。

合祀墓・合葬墓・永代供養墓 合祀墓(合葬墓・永代供養墓)について

公営・民営・寺院の違いについて

公営の墓地・納骨堂

運営者:地方自治体(市町村)

市町村が運営しているため経営が非常に安定し、倒産(お墓が無くなる)の心配もありません。宗教を問わず、購入費用も低価格で、石材店も自由に選択可能です。

しかし、「抽選・その市町村の住民・お葬式が終わって遺骨が手元にある状態」などの申込条件があります。

メリット
  1. 経営が安定している
  2. 費用が安い
  3. どんな宗教でもOK
デメリット
  1. 申込み・対象者に条件がある
  2. 抽選で募集数が少ない
  3. 募集期間が不定期

公営ではありませんが、自治会・町会が管理運営する小さな墓地(共同墓地)も街中にあります。地域住民を中心に利用され、あまり一般販売はされません。

スタッフ
スタッフ

公営の場合、基本的に「墓地の販売のみ」で石材店は自由に選べます。詳しくは、市町村のHPや役所にお問い合わせください

民営の墓地・納骨堂

運営者:民間企業(宗教・公益法人などから委託)

広告やCMで目にする霊園・納骨堂は、ほとんどが民営です。最新の霊園は、バリアフリー設計や法要施設などサービスが充実しています。

厳密に言えば、法律(墓地埋葬法)では地方自治体以外に墓地を設置できるのは「宗教法人・公益法人」です。墓地には「永続性・非営利性・公益性」が求められるからです。

そのため、民間企業が委託を受けて開発・営業・管理などを行っています。「◯◯寺霊園」や「◯◯メモリアルパーク」などの名称が多いです。形式的に宗教法人等が運営主体ですが、実際には民間企業(石材店など)との共同開発が多く、費用は多少高額の場合が多いです。

メリット
  1. 利便性や環境の良い場所にある
  2. 設備やサービスが充実している
  3. どんな宗教でもOK
デメリット
  1. 基本的に費用は高額
  2. 石材店が指定されている場合が多い
  3. 経営が安定しているとは限らない

実質的には、宗教法人の名を借りて営利企業が運営権を握っている場合もあり、経営破綻する可能性もあります。ペット霊園が破綻した実例もニュースになりました。

スタッフ
スタッフ

すべての宗教・公益法人が公共性・公益性を重視しているかといえば、残念ですがそうではありません。

寺院の墓地・納骨堂

運営者:寺院(宗教法人)

お寺の境内や隣接地にあるお墓・納骨堂です。供養や法要のサポートは安心です。

ただし、寺院墓地を利用することは基本的にその寺院の檀家になることを意味します。行事や御布施など、檀家の役割も担うことになりますので、注意が必要です。

最近では「宗旨・宗派を問わない・檀家にならなくて良い」という寺院墓地も増えています。ただし、後になって「檀家への勧誘」もある様ですので、ご注意ください。

  • 宗教(宗旨)不問:仏教・神道・キリスト教、どれでもOKということです。
  • 宗派不問:仏教であれば宗派(浄土真宗・真言宗・日蓮宗など)は問いませんということです。
メリット
  1. 僧侶(お坊さん)が供養してくれる
  2. 管理がしっかりしている
  3. お葬式や法要などの相談も可能
デメリット
  1. 基本的に「檀家」になる必要がある
  2. 利用者の宗教・宗派が限定されている
  3. 石材店が指定の場合が多い

広告に「宗教(宗旨)・宗派不問」とあっても、詳細を必ず確認しましょう。購入後にその寺院の宗派へ改宗を強要される場合もあるようです。

※「 “過去” の宗教・宗派不問」は、購入後に檀家になることが条件の場合が高いので注意が必要です。

スタッフ
スタッフ

寺院墓地をご希望の場合は、契約内容をしっかり確認しましょう。

お墓の土地は、霊園から「借りている状態」です

「お墓の購入」を正確に言えば、「墓地(お墓を建てる土地)の “使用権(永代使用権)” を購入して、そこに墓石を建てる」になります。あくまで、墓地の所有者は霊園です。納骨堂(屋内個別タイプ)も同じで、そのスペースの使用権を購入するということです。

不動産の様に「所有権(法務局に登記)」を持っている場合は自由に売買可能ですが、お墓は勝手に他人へ譲渡したりはできません。また、利用規則を守らない場合は、使用権をはく奪される場合もあります。

MEMO

【お墓の購入費用総額=永代使用権+墓石代】になります。既に墓地をお持ちの方は、永代使用権は支払済みです。

「永代供養」のお墓や納骨堂について

お墓や納骨堂の広告で「永代供養」という言葉をよく見かけると思います。永代供養(えいたいくよう)とは、「霊園や寺院が永代に渡って供養する」というものです。もし将来的に、お墓の承継者がいなくなっても安心です。

永代供養って何? 永代供養について

永代供養サービスは多種多様です

永代供養は霊園管理者が「永代に供養してくれる」サービスですが、細かな内容・費用は各霊園によって異なります。

  • 一定期間は個別のお墓・納骨堂で遺骨を収蔵した後に、合祀墓へ移して永代供養
  • ずっと個別のお墓で永代供養。合祀へ移行しない
  • オプションで永代供養が付けられるお墓
  • etc…

近年、お墓・納骨堂に永代供養を組み合わせた様々なサービスが誕生しています。本当に内容が様々なので、比較検討しようとしても「何が自分・家族に合っているのか?」「結局、総額いくら必要なのか?」が分からなくなってきます。

まずは、ご自宅付近の霊園・納骨堂の情報を集めましょう

まずはお近くの霊園・納骨堂のパンフレットを集めて最新の情報を調べましょう。調べるにつれて、少しずつ特徴や費用がわかってきます。ご自身・家族の希望順位と照らし合わせて決定することがおすすめです。

  • 個別タイプのお墓・納骨堂
  • 永代供養タイプの合祀墓
  • ご自宅からの距離
  • 予算(総額、年間管理費の有無)

完全に希望を叶えるのは難しいと思いますが、1つ1つ現地を確認し、納得のできる場所を選びましょう。

スタッフ
スタッフ

分からない事は、どんどん霊園スタッフに質問しましょう!

お問い合わせ

新家葬祭(しんけそうさい)
〒599-8232 大阪府堺市中区新家町541-12
TEL. 072-234-2972