お葬式相談窓口(事前相談)

新型コロナと法要

追記2

令和6年(2024年)、お葬式はほぼ以前の様に戻りました。感染対策への意識も残っていますので、小規模の家族葬や1日葬(告別式のみ)のご依頼が多いです。法要も小規模・少人数が多い様に思います。

追記

令和3年(2021年3月)現在、新型コロナウイルスの収束にはまだ時間がかかりそうですね。

日常生活で感染対策が自然になり、お葬式も「少人数での家族葬・1日葬・直葬」が増えました。参列者数を制限し、感染リスクを抑えています。

そして、お葬式と同様に「法要(法事)」も縮小・省略傾向にあります。

お葬式終了「後」に行う法要は、ご家族様と菩提寺(お坊さん)とで決定しますので、私たち葬儀社が完全に把握していませんが、法要を行う方は減少していると思います。

「新型コロナのことも考えると、法要はどうしよう…やめておこうかな…」

と迷われている方もきっと多いはずです。

先にお伝えしますが、「法要を行うか?行わないか?は基本的にご家族様の自由」です。菩提寺から強要されるものでもありませんし、無理に法要を行う必要もありません。

また、ご自身1人の判断だけでなく、他のご家族・親族様の意向も考慮すべきだと思いますので、十分に話し合ってご検討ください。

今回は、「お葬式終了後の法要と新型コロナ」について簡単にお話したいと思います。

お葬式「後」に行う主な法要について

まず最初に、お葬式が終わった後に行う主な法要は以下の4つです。行う順番も基本的に1⇒4の順番です。

  1. 初七日法要
    ※お葬式(告別式)と一緒に済ませることが一般的
  2. 四十九日法要
    命日から49日目の法要(実際にはその前の土日祝日)
  3. 納骨式(納骨法要)
    僧侶同席で納骨を行う場合
  4. 一周忌・年忌法要
    お葬式の翌年と節目の年に行う法要
納骨のタイミングは自由

3.納骨式=納骨は、四十九日法要と同日に行う方が多いですが、納骨のタイミングはご家族様の自由です。数年間ご自宅に遺骨を置いている方もいます。

1.初七日法要(しょなのかほうよう)

初七日法要は「命日(または命日前日)から数えて7日目」に行う法要です。

ただ、最近では初七日法要はお葬式(告別式:火葬を行う日)と一緒に済ませることが一般的です。「繰り上げ初七日」と言われます。法要の内容は「読経・お焼香・法話など」で、時間は約30~40分程です。

お葬式と一緒に済ませるため、「コロナ禍だから行わない」ではありません。お葬式にお坊さん(僧侶)をお呼びするのであれば、基本的に初七日法要もセットで行います。

初七日法要を行うタイミングは、

  1. 収骨(お骨上げ)の後
  2. 告別式の後に続けて

「1.収骨(お骨上げ)の後」が一般的です。また、お葬式が直葬(火葬のみ)の場合では初七日法要を行わないことが多いです。

式中初七日

「2.告別式の後に続けて」行う初七日法要を【式中初七日(しきちゅうしょなのか)】と言います。1.に比べて時間短縮のメリットがあり、近年増加傾向にあります。

2.四十九日法要(満中陰・忌明け法要)

命日から数えて49日目(またはその前)に行う法要を「四十九日法要」と言います。

先ほどご説明したように、初七日法要はお葬式と一緒に済ませるのが一般的ですので、お葬式終了後に行う最初の法要は、実際には「四十九日法要」が多いです。

四十九日法要を行うかどうか?は、基本的にご家族様の自由です。ただ、菩提寺(お付き合いのある寺院)も無視はできませんので、菩提寺とご相談ください。

新型コロナウイルスが発生する前は、お葬式終了直後にお坊さんから「四十九日法要のことですが…」と話しかけられる喪主様をよく見かけしました。形式的な部分もあると思いますので、決して強要はしないと思います。

また、あるお坊さんは

新型コロナの影響だと思いますが、四十九日法要を行わない人がとても増えている

とのことでした。

実際に、喪主(ご家族)様の中には「コロナ禍なので四十九日法要はやめておこうかな…」と考える方が多いと思います。

その点はお坊さんも理解しているはずですので、もし菩提寺から四十九日法要に関する連絡があった場合は、お断りしても問題ないと思います。

故人様は7日毎に7回の審判を閻魔大王から受けるとされています。7日毎に7回なので最後が7×7=49日目です。

この49日間は故人様はあの世とこの世を彷徨っているとされ、この期間を「中陰(ちゅういん)や忌中(きちゅう)」と言います。

最後の49日目の審判で極楽浄土に行けるかが決定するため、四十九日法要は大切な法要とされています。

四十九日法要は命日からぴったり49日目に行うのではなく、一般的に49日目前の土日祝日に行います。想像以上に早く訪れますので、決断・準備は可能なかぎり早く取り掛かりましょう。お葬式の時にご家族・親族様で話し合って「する・しない」を決めるのも良いと思います。

厳密には、初七日法要(7日目)~四十九日法要(49日目)の間には、「二七日・三七日…六七日と7日毎(14・21・28・35・42日目)」に該当する「忌日(きじつ・きにち)法要」があります。ただ、忌日法要は行わない方が大半です。

3.納骨式(納骨法要)

故人様の遺骨をお墓や納骨堂に納める際に「納骨式」という儀式を行う場合もあります。

他の法要と同じように、行うかどうか?は基本的にご家族様の自由です。ただ、お墓が菩提寺内(寺院内)にある方は、まずは菩提寺にご相談ください。

また、納骨を四十九日法要と同日に行う方が多いですが、納骨のタイミングは自由です。お墓がない場合は、1年~数年ご自宅に置かれている方います。無理なく、ゆっくりと納骨時期・納骨先をお考え下さい。

4.一周忌・年忌法要(三回忌・七回忌など)

一周忌は命日の翌年(お葬式を行った翌年)に行う法要です。そして、年忌法要は三回忌・七回忌・十三回忌などの事です。基本的に年忌法要の名称には「3と7」が付きます。

年忌法要の計算

年忌法要に該当する年の計算ですが、【一周忌はお葬式の翌年】、【◯回忌:お葬式の「◯ー1」年後】に行うが分かりやすいと思います。

参考:お葬式が令和6年(2024年)の場合

  • 一周忌:お葬式の「翌年」=令和7年(2025年)
  • 三回忌:お葬式の「3-1=2年後」=令和8年(2026年)
  • 七回忌:お葬式の「7-1=6年後」=令和12年(2030年)

一周忌と年忌法要も、最近では縮小または省略傾向にあります。ただ、一周忌は大切な法要とされ、きちんと行う方が多いです。やはり、気持ち的に「亡くなって1年が経った」節目(区切り)のような部分もあると思います。

三回忌以降は、省略される方が多いように思います。

法要を行うか?行わないか?は、基本的にご家族様の自由です

お葬式を家族葬・1日葬・直葬…どれで行うかは、基本的にご家族様の自由です。同じ様に、法要を行うか?行わないか?も基本的にはご家族様の自由です。

ただし、菩提寺(お付き合いのある寺院)との関係性も無視できませんし、他のご家族・親族様の意向も考慮すべきだと思います。ただ、無理に法要を行う必要はないと思います。

もし菩提寺から法要の案内が届いた場合は

「新型コロナのこともありますので、法要は行わないことに決めました」

と伝えれば問題ないと思います。コロナ禍で法要を強要する寺院はないはずです。

基本的に法要は縮小傾向

私たち葬儀社の感覚では、家族葬の増加と共に法要も小規模(または法要を行わない)方が多いです。そして、新型コロナの影響で縮小・省略がより進んだと思います。たとえ、感染が収束しても元には戻らないかもしれません。

「新型コロナで変化したもの」すべてを元に戻す必要もありませんし、戻さない方が良い部分もきっとあると思います。時代に合った新しい形が自然と定着してくるはずです。

繰り返しになりますが、「法要を行うかどうか?は基本的にご家族様の自由」です。菩提寺から強要されるものでもありません。

きちんと法要を行いたい方も多いと思いますが、現時点では感染対策を最優先に考えることが大切だと思います。

もし、法要を行う場合は、ご自宅や寺院などで少人数で、感染対策もしっかりとした上で行うことをおすすめします。