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火葬場に行けない?

ブログ火葬場に行けない

先日ご依頼いただいたお葬式。ご家族様は【故人:弟、喪主:姉(以下「お姉さん)】でした。他の兄妹様は遠方にお住まい&高齢で大阪には来られないため、葬儀は行わずに直葬(火葬のみ)を選択されました。

故人様は独身で、お住いが介護施設でしたので、当社霊安室でご安置しました。しかし、お姉さん夫婦は霊安室には一緒に来られず、病院からご自宅へ帰られました。

私は「きっとお疲れだろうし、もし霊安室に来られなくても、火葬場で最期のお別れはしていただける」とこの時は考えていました。

今回は、ご遺族様が火葬場へ行けない場合のお話です。

火葬場まで行けません

故人様を霊安室にご安置後、お姉さんのご自宅へ伺いました。必要書類に記入が終わり、明後日の火葬のお話になりました。

経験上、今回のお葬式(直葬)の流れは

  • 火葬当日、火葬場で待ち合わせ
  • 火葬炉前で最期のお別れ(お花などを手向ける)
  • 収骨(お骨上げ)

が一般的ですので、そのようにご提案しました。

ご主人の体調不安

しかし、病院では気付かなかったのですが、お姉さんのご主人様が病気で常に付き添いが必要な生活を送られていました。そして、ここ数日あまり体調が優れず、長時間の外出に不安を感じている様子でした。

病院にはご夫婦で来られていたので、火葬場もご夫婦でと考えていました。病院で体調が悪く感じなかったのは、ご自宅と病院が近かったからかもしれません。

移動・火葬・収骨・ご帰宅、合計5時間

今回の場合、「火葬場への移動・火葬・収骨・ご帰宅」まで合計で約5時間ほどです。

また、お姉さんは自家用車が無いため、火葬場への移動はタクシーのみ。火葬場の待合室にはソファーはありますが、体調が悪くなった場合に横になって休める場所はありません。

  • (ご主人を置いて)お姉さんだけで火葬場へ行けない。
  • 夫婦で行ったとしても、ご主人様の体調が不安。
  • 火葬場までは片道50分、火葬~帰宅まで合計5時間。

火葬場へ行く場合、さまざまな不安が残ります。結果、お姉さん夫婦は火葬場へは来ず、当社スタッフが代理で収骨を行う結論になりました。

葬儀社スタッフが「代理で収骨する」ことも可能です

今回の様なケースは非常に少ないですが、諸事情がある場合は葬儀社スタッフが「代理で収骨をする」ことも可能です。収骨終了後、ご自宅までご遺骨と埋葬許可証をお届けいたします。

「遺族の代わりに収骨できるの?」と意外に思われた方もいらっしゃると思いますが、同様のお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。

MEMO

埋葬許可証は収骨終了後に火葬場から発行されます。この書類は「遺骨を納骨する際に必要」です。

ご自宅で最期のお別れ

「本当に(火葬場へ)行かなくて良いんですかね…」という言葉が、打ち合わせの最後にお姉さんの口からふと出ました。

「最期まできちんと見送ってあげたい思い」と「ご主人様の体調面の不安」が入り混じった複雑な気持ちだったと思います。

お姉さん夫婦は霊安室にも来られませんでしたので、火葬場にも来ないのであれば、病院が弟様のお顔を見た最後の場所になります。このままでは、故人(弟)への申し訳ない気持ちがずっと残り、とても後悔されると感じました。

「お疲れさま。またね。」

そこで、火葬場へ来られないのであれば、ご自宅で最期のお別れをしていただこうと、【お姉さんのご自宅を経由して火葬場へ向かう】ことをご提案し、とても喜んでいただきました。

火葬当日、お姉さんはお花と果物を手向け、弟様へ「お疲れさま。またね。」と言葉をかけてご閉棺。数分間のお別れでしたが、「ありがとう」と笑顔で言っていただけたので、気持ちが少し和らいでいただけたのではないかと思います。

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

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