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故人の人生に関連した副葬品(お棺に入れるもの)

故人の人生に関連した副葬品

数日前、お電話で珍しいご相談をいただきました。

お客様ちょっとお聞きしたい事があるんですが?

私:はい。どのような事でしょうか?

お客様棺に “お米” を入れても大丈夫ですか?

私:???

一瞬、「お米?炊いたお米?」と戸惑いましたが、「どのくらいの量ですか?」とお聞きすると「1キログラムです」とのお答えで、玄米や精米(炊く前のお米)のことでした。

お電話が終わった後、過去にあった副葬品を思い返しながら、「きっと故人様が農業をされていたのかな?」と想像していました。お米1キロは初めてだったので、何か特別な理由があったんだと思います。

故人様が農業をされていたのであれば、作った農作物をお棺に入れてあげたい気持ちはとても理解できます。

一般的な副葬品は洋服・食べ物などが多いですが、故人様の人生に関連する副葬品って素敵ですね。

副葬品(お棺に入れるもの)は「可燃物」であれば自由です

副葬品は基本的に「可燃物」であれば自由です。反対に、ダメなものは「不燃物(金属・カーボンなど)」です。また、ビール・日本酒などの「液体」も少量であればお入れすることが可能です。

ただ、可燃物であったとしても、あまり大量にお入れすることはできません。

例えば、本は可燃物ですが、分厚い(ページ数が多い)本は開いた状態で入れるなどの工夫が必要になります。

副葬品の詳細については、お葬式を依頼した葬儀社さんにご相談ください。

MEMO

ご納棺を済ませた後、お棺内にどのくらい副葬品を入れる空間が残っているか?も考慮する必要があります。
空間は「故人様の身体と棺の大きさ」によって変わりますので、葬儀社さんとの相談が必要です。

故人様の人生や趣味に関連した副葬品

冒頭でお話した「お米」については、きっと故人様が農業をされていたと思います。(あくまで個人的な想像ですが、お米1キロというのは初めてだったので)

故人様の職業までお聞きする機会は少ないので、改めて職業に関連するものを考えると

  • 農家 → お米・野菜・果物
  • 醸造家 → 日本酒・ワイン・醤油
  • 建築家 → ノート・鉛筆・消しゴム

その他、音楽家・大工・漫画家・弁護士・会計士・エンジニア… 生前のご職業、そして趣味なども含めると、無数にありますね。

副葬品を選ぶためのお時間は十分にありますので、ゆっくりとお選びください。

過去にあった特徴的な副葬品の一部をご紹介

  • ライブ(演劇・歌手など)のパンフレット
  • 自作の革製品
  • 釣ウキ+魚拓
  • 競馬新聞+赤えんぴつ
  • 整髪剤+くし
  • 香水
  • 茶筅+抹茶
  • 筆+半紙
  • タバコ+マッチ(※)+携帯灰皿
    ※ライターはお入れできないので代用品

などなど、故人様の趣味嗜好を感じ取れるものがとても多いです。

迷った場合は葬儀社に相談しましょう

もし、「これを入れてあげたいけれど大丈夫かな?」と迷った場合は、とりあえず準備をして葬儀社さんに1つ1つ判断してもらうことがおすすめです。

MEMO

火葬場内(火葬場に到着後)でもお棺に副葬品をお入れできる場合もありますが、火葬場によっては不可の場合がありますので、基本的には「ご出棺するまで」とお考え下さい。

故人様への最期の贈り物

副葬品は、故人様への「最期の贈り物」です。色々悩まれるかもしれませんが、副葬品を選ぶ時間は十分にありますのでご安心ください。

家族葬や1日葬の場合は2~3日ほど、直葬の場合でも1~2日ほどあります。基本的に「火葬場へ向けてご出棺するまで」であれば、いつでも副葬品をお入れすることは可能です。

故人様が好きなもの・喜ぶものを世界で一番ご存知なのはご家族です。繰り返しになりますが、お時間は十分にありますので、ご家族・親族の皆さんでゆっくりとお選びください。

まずは、故人が愛用していた洋服・好きな食べ物など、普段の生活に関連するものから選びましょう。そして次に、故人のご職業や趣味に関連するものを選んでみてはいかがでしょうか。

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