お葬式相談窓口(事前相談)

家族葬が希望の場合、会社(勤務先)に訃報連絡すべき?

家族葬は「ご家族・親族・親しい友人」を中心に少人数で行うお葬式です。お声掛けしなかった方には、電話や喪中はがき等で事後報告することも多くなりました。

基本的に、家族葬の場合【どの範囲までお声掛けするか?(訃報の連絡範囲)】はご家族様の自由です。

では、会社(勤務先)への訃報連絡はどうするべきか?

これは実際、簡単にご説明し難い内容です。忌引き休暇の取得には連絡が必要ですし、あえて勤務先に伝えない方もいます。その方(連絡者)の会社内での立場もあると思います。

ただ、本当にご家族・親族だけでの家族葬がご希望の場合は、はっきりと「参列のご辞退」を伝えることはとても大切です。

会社(勤務先)に訃報連絡するメリット・デメリット

お葬式の日程が平日になる場合、「忌引き休暇」を取得するために会社への連絡が必要です。

また、お葬式がちょうど土日祝日に重なる場合、連絡するか?しないか?はご本人の判断次第です。実際に連絡をしない方もいます。

メリット
  • 忌引き休暇が取れる(日数は故人との続柄で異なる)
  • 慶弔金(弔慰金)が支給される(会社の就業規則による)
  • 福利厚生として供花等がいただける
デメリット
  • 上司・同僚からの連絡やその対応が必要
  • 口伝えで広範囲(取引先など)に知れ渡る可能性がある
  • 連絡の仕方次第で参列者が多数来場の可能性がある

メリット・デメリットを簡単にご説明しましたが、どちらを選択されるかはご本人の判断次第です。一般的に、お葬式は平日になる可能性が高く、会社へ連絡が必要になります。

MEMO

家族葬(ご家族・親族だけ)が希望の場合は【故人の遺志で「家族葬」で行います】と伝えれば、ほとんどの方が参列を控えてくれると思います。

忌引き休暇の規則(日数)は、会社ごとに異なります

忌引き休暇の日数は、基本的に「ご自身と故人様との関係性(続柄)」によって異なりますので、詳しくは総務部などにお問い合わせください。

また、会社(勤務先)によっては、忌引き休暇の扱いが無い場合もあります。その場合、有給休暇を取る方もいますし、「お葬式を土日にしてください」と希望される方もいます。

お葬式日程はある程度調整可能ですので、ご遠慮なくご相談ください。

訃報連絡をする際に注意すること

会社(勤務先)へ連絡する際には、主に以下の項目を伝えることになります。

  • 誰が亡くなったのか?
  • 葬儀の日時・場所
  • 何日間、会社を休むのか?
  • 休暇中の連絡先
連絡は「口頭または電話」

連絡は、まず「口頭または電話」が基本です。合わせて、「情報が残るようにメール連絡」も送ることがおすすめです。

家族葬をご希望の場合は、しっかりと伝える

忌引き休暇の取得には最低限の情報を伝える必要がありますが、家族葬をご希望の場合は【家族・親族だけで行うため、一般の参列はお断りしている】ことをしっかりと伝えることが重要です。

もし、葬儀会場・日時が社内に知れ渡たると、上司・同僚などが参列に来場される可能性が高まります。

家族葬をご希望の場合は、必ず「葬儀は身内だけの家族葬で行います」と伝えましょう。

福利厚生:会社からの供花・弔電について

家族葬の場合、一般の方からの供花・供物などを辞退される方も多いでが、会社(勤務先)から福利厚生として、供花・弔電が葬儀式場に届く場合があります。

当社へ供花の申込みがあった場合は、お客様の希望に合わせて「受付」もしくは「ご家族様の希望で辞退されています」とお伝えすることが可能です。

しかし、弔電は葬儀社を通さずに葬儀式場へ直接届くことが一般的です。また、供花も花キューピットなどにご注文されて、直接葬儀式場に届く場合もあります。

会社(勤務先)からの供花・弔電を辞退される方は少ないですが、もし供花・弔電を辞退する場合は、忌引休暇の連絡と合わせて伝えましょう。

供花・弔電を頂いた場合

供花・弔電をいただいた場合、忌引き休暇明けの出勤時に

「ご弔電ありがとうございました。お陰様で滞りなく葬儀を終えることができました」

と直属の上司や総務部などへの挨拶を忘れずにしましょう。合わせて、お菓子(小分けで食べやすい物:クッキーやラスク等)を持参することもおすすめです。

職場の上司・同僚からの御香典について

忌引休暇明けに、職場の上司や同僚から

「家族葬って聞いて葬儀の参列は控えさせてもらったけど、これ(御香典)気持ちだから受け取ってよ」

と言われる方も多くいらっしゃいます。

御香典とは

本来、御香典は故人の霊前へ供える金品(お線香やお花の代わり)であり、急な不幸での出費を助け合う意味もあります。御香典を頂いた場合は、四十九日法要後に「香典返し」を贈るのがマナーです。

気持ちを汲んで受け取っても良いですし、「香典は受取らないが故人の希望でしたので、お気持ちだけいただきます」とお断りしても良いと思います。

その人たちとの関係性も考慮する必要があると思いますが、あまり頑なに拒否するよりは素直に受取り、後日に「香典返し」をするのも良いと思います。

会社からの慶弔金について

会社から支給される慶弔金(弔慰金)は福利厚生ですので、香典返しは基本的に必要ありません。

まとめ

今回の訃報連絡については、正解がないため一概にご説明が難しい内容です。

会社(勤務先)の規則、ご自身の職場での役職や関係性など、様々な事情もあると思いますので慎重にご判断ください。

一般的に会社(勤務先)への訃報連絡は「忌引き休暇の取得」のために必要です。その際、どこまでの情報を伝える必要があるかにもよりますが、家族葬をご希望の場合は、

「故人の遺志で家族葬で行います。誠に勝手ではありますが、皆様のご参列・供花・供物などもご辞退申し上げます」

など、その旨をしっかりと伝えましょう。

以前、喪主様が「『会社には家族葬で行います』と伝えますね」と言っていたので、ご遺族様と当社スタッフは「参列者は最小限」だと思っていたのですが、「家族葬」がうまく伝わらず数百人の参列者が来場された事がありました…

葬儀式場内は少しパニック状態になり、ご遺族様も「え!どうして?」という感じでした。なんとか無事に対処はできましたが、【家族葬で行います】【参列はご辞退します】などご希望はしっかりと伝えることが重要だと思います。

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

新家葬祭
〒599-8232 大阪府堺市中区新家町541-12
TEL: 072-234-2972 【24時間365日受付】