お葬式相談窓口(事前相談)

法要ではお坊さんも一緒に食事をする?

法要に対する一般的なイメージは「お坊さんの読経・焼香 ⇒ お墓参り(納骨) ⇒ お食事」だと思います。「法要には食事が欠かせない」と思われている方も多いかもしれません。

まず、法要での「お食事あり?なし?」は、基本的にご家族(喪主)様が決める事ですが、

法要では、お坊さん(住職・僧侶)も一緒に食事をするんですか?

と時々ご質問を受けます。「そもそも気にしていない(考えてもいなかった)」という方が圧倒的に多いですが、「お坊さんの食事」と言われると気になるかもしれませんね。

先に結論から言えば、

基本的に「お坊さんは一緒に食事をしません」ので、あまり気にされる必要はありません。気になる場合は「御膳料:数千円」をお渡ししましょう。

今回は、「法要でお坊さんは一緒に食事をするのか?」についてお話したいと思います。あくまで、一般的な内容になりますので予めご了承ください。

近年、新型コロナの影響で小規模のお葬式(家族葬)が増えたように、法要も少人数(家族のみ)で済ませる方も増えました。法要の内容にもよりますが、「食事なし」を選択される方も多いです。

法要の内容は基本的に同じです

法要には、四十九日法要・一周忌・三回忌…など色々ありますが、どの法要でも内容は基本的に同じです。違いがある部分は、法要と一緒に「納骨をするか?しないか?」です。

法要の内容(流れ)は、以下の組み合わせによって異なります。

  • 法要の場所
  • 納骨の有無(お坊さんが同席する・しない)
  • お食事の有無
  • etc…

すべてのパターンをご説明するのは難しいため、このページでは下記の順序と仮定します。

  • ご自宅で法要(お坊さんの読経・焼香)
  • 納骨またはお墓参り(お墓へ移動)
  • お食事(仏事料理店)
納骨時期は自由です

納骨を四十九日法要と同日に済まされる方が多いですが、納骨時期は自由です。故人様の誕生日や記念日、好きだった季節などでも良いと思います。

基本的に、お坊さん(僧侶)は一緒に食事をしません

基本的に法要では【お坊さんは一緒に食事をしない】と考えていただいて大丈夫だと思います。お坊さん用の食事を用意しなかったとしても、決して失礼にはならないはずです。

そもそも、お坊さんが一緒に食事をするなんて考えてもいなかった。

と考えている方が多いですし、お坊さん側も食事に同席するとは考えていないはずです。

注意

お葬式や法要には地域性があります。もしかすると、お坊さんも一緒に食事をする事が一般的な地域もあるかもしれません。詳しくはお寺(菩提寺)や檀家のお知り合い、ご近所さんなどにご相談ください。

お坊さんは忙しい?(特にお盆やお彼岸の時期)

法要は土日祝日に行うことが一般的です。そのため、檀家さんが多い寺院では、同日に他の法要予約が入っている場合があり、法要終了後すぐに次の法要場所へ移動されることも多いですし、お盆(8月)やお彼岸(3月・9月)の時期と重なると、より一層忙しくなります。

そういった事情もあり、仮にご家族様からお誘いがあったとしても、一緒に食事ができない可能性も高いです。

もし同席をご希望の場合は、事前に確認をしましょう

ご家族(喪主)様の中には、「お坊さんにも同席して欲しい」という方もいらっしゃいます。ただし、先ほどもご説明したように、他の法要予約が入っている場合もありますので、必ず事前にお坊さんの都合を確認しましょう。

「お持ち帰り用のお料理」を用意する【条件あり】

お坊さんが食事に同席されない(できない)場合、「お持ち帰り用の料理」を用意する方もいらっしゃいます。

ただし、以下の2つを注意しましょう。

  • 車で法要場所に来場している
  • 引き続き、他の場所での法要予定が入っていない

上記の条件を満たしている場合は、お料理のお渡しも可能だと思います。特に夏場は衛生面の問題があるため注意が必要です。

MEMO

料理店へ「お持ち帰り用の料理」が可能かどうか?を事前に確認しましょう。

「御膳料(数千円)」をお渡しするのもおすすめです

繰り返しになりますが、基本的に「法要ではお坊さんは食事に同席しない」と考えて問題はないと思います。

でも、「どうしても、お料理を振る舞えなかった事が気になる」場合は、「御膳料」として数千円(3~5千円)程度をお渡ししましょう。

心配りとして「頂けるモノ」はお坊さんも嬉しいはずですし、ご家族(喪主)様もそれで気持ちがすっきりするのであれば、お互いにとって良いことだと思います。

これはあくまで葬儀社スタッフとしての感覚ですが、お坊さんは「食事はご家族だけで」と考えているはずです。

仮に同席可能だったとしても、自分(お坊さん)が同席することで、不要な緊張感・親戚だけの和やかな場に水を差すようなことは避けていると思います。

御膳料は「のし袋」で渡しましょう

御膳料は弔事用の「のし袋」に入れて渡します。御膳料と印字されたのし袋も売られています。印字がない場合は、「御膳料 ◯◯家(または氏名)」と書きましょう。

お坊さん側から「御膳料や御車料」を要求されることもある?

各寺院の考え方(慣習?)次第ですが、御布施(おふせ)以外に「御車料・御膳料」を要求されることはあります。これは、法要だけではなく、お葬式においても同様です。

ほとんどの場合は「御布施のみ」のはずです。もし、御膳料や御車料が必要は「各数千円程度」だと思います。もしくは、「御膳料・御車料を含めて、御布施◯万円」のパターンもあります。

御布施・御膳料・御車料について

法要での御布施は平均5万円、御膳料や御車料は各5千円程度だと思います。

葬儀社の「お坊さん紹介」をご利用の場合、お坊さんの食事は一切気にしなくて大丈夫です

お葬式で葬儀社の「お坊さん紹介」を利用された方もいらっしゃると思います。当社でも利用者様は多いですし、法要でも再度ご利用いただきます。

当社の場合であれば、お坊さんの食事は一切気にしなくて大丈夫です。また、必要な費用は御布施のみで、御車料や御膳料は一切必要ありません。きっと他の葬儀社さんも同じだと思います。

【再確認】法要の内容・順序はご家庭によって異なります

このページでは参考例として

  • ご自宅で法要(お坊さんの読経・焼香)
  • 納骨またはお墓参り(お墓へ移動)
  • お食事(仏事料理店)

そして、【法要または納骨後にお坊さんは帰る(同席しない) ⇒ ご家族・親族だけで食事(お坊さんには、お持ち帰り用の料理または御膳料を渡す)】の内容・順序でご説明してきました。

しかし、法要の場所や納骨の有無など、状況によって法要の内容・順序は異なります。

サンプル1
  1. 「ご自宅」で法要
  2. お食事
  3. お墓参り
サンプル2
  1. 「お寺」で法要
  2. 納骨あり
  3. お食事
サンプル3
  1. 「霊園内の施設」で法要
  2. お墓参り
  3. お食事なし

基本的に「お坊さんは食事に同席しない」とご説明しましたが、状況によっては、お坊さんも食事に同席してもらう方が望ましい場合もあるかもしれません。

法要内容については、ご家族・お坊さんと話し合って決めましょう。

まとめ

法要でお食事をするか?しないか?は、ご家族(喪主)様が決める事です。そして、基本的にお坊さんは食事に同席しませんので、あまり気にされなくても大丈夫だと思います。

もし同席をご希望の場合は、必ず事前にお坊さんの法要当日の予定を確認しましょう。どうしても、お料理を振る舞えない事が気になる場合は、御布施とは別に「御膳料(3~5千円程度)」をお渡しすることもおすすめです。

また、葬儀社の「お坊さん紹介」をご利用の場合は、お坊さんの料理は一切気にしなくても大丈夫です。御膳料も不要です。

最後に注意点として、法要の準備はできるだけ早く取り掛かることがおすすめです。

法要は土日祝日に行うことが一般的ですし、お盆(8月)やお彼岸(3月・9月)の時期と重なると、料理店の予約やお坊さんの都合も合わせにくくなります。できるだけ早めの準備がおすすめです。

MEMO

このページの情報は、当社所在地(大阪府堺市)近辺での事例とスタッフの経験に基づく一般的な情報です。お葬式や法要には地域性もありますので、詳しくはお寺(菩提寺)やご親戚・知人などにご相談ください。