ご自宅での家族葬。参列者は故人の奥様、長男ご夫婦とお孫さん(女の子)、長女ご夫婦の合計6人のみ。
お坊さんは呼ばずに、無宗教で静かにお葬式がしたいとのご希望でした。
病院でお亡くなりになった後、ご自宅で安置。翌日に湯灌・ご納棺を行い、夜はお声掛けをしていた友人・ご近所さん数人で簡易的なお通夜。翌々日に最期のお別れ・ご出棺というスケジュールでした。
10分だけ時間をいただけませんか?
迎えたお別れ当日。喪主(長男)様から
喪主:出棺前に、10分だけ時間をいただけませんか?
スタッフ:大丈夫ですよ。お時間は十分にありますから。
喪主:ありがとうございます!
と、どこかへ駆け足で向かいました。
そして、皆さんでお棺へ花を手向け終えた後に喪主様が
喪主:◯◯ちゃん、じいじにプレゼントあげてくれる?
お孫さん:うん!!
とお孫さんが元気よく返事をすると、部屋の片隅にあるピアノへ。
そして、演奏がスタート。時間にして1~2分ほど。ちょっと明るく、穏やかな曲調のものでした。
演奏が終わり、拍手とともに「◯◯ちゃん、ありがとう!じいじも喜んでるよ。」とご親族みんなから言葉をかけてもって『にひぃ~』っと照れ笑いをした顔がとても可愛かったです。
最後に聴いた曲
後で喪主様から聞いた話では、ご出棺前に弾いた曲は故人様が参加した最後のピアノ発表会でお孫さんが演奏した曲。
故人様はとてもお孫さんを可愛がっていたそうで、ピアノ発表会には必ず参加し、毎回楽しみにしていたそうです。
喪主様がおっしゃるには、「◯◯の演奏以外は、まったく聞いてませんでしたけどね(笑)」だそうです。
故人への最期の贈り物
実際、お棺には皆様いろいろなモノ(副葬品)を入れられます。代表的なものとして、洋服・写真・手紙・食べ物・靴など。
故人様が好きなもの、大切にしていたもの… 故人様をよく知るご家族だからできる、最期の贈り物です。
【溺愛していたお孫さんからのピアノ演奏】
形はなくても「最高の贈り物」だと思います。とても気持ちがあたたかくなる家族葬でした。
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