お葬式相談窓口(事前相談)

遺骨を収骨しない(収骨したくない)

遺骨を収骨しない(収骨したくない)

火葬場では「遺骨を収骨する(引き取り)」が原則ですが、何かの理由があって「ご遺骨を収骨しない(収骨したくない)」をご希望の場合は、火葬日の前日までにスタッフにご相談ください。

ただし、「収骨なし」が可能かどうかは各自治体により異なりますので、スタッフが事前にお調べして可否をお伝えします。

また、このページでの説明は【火葬場での「収骨なし」が可能かどうか?】についてです。つまり、「火葬(荼毘に付す)までの手続き・葬送には関与するけれど、遺骨は必要ない」とお考えの場合になります。

「市町村や警察などからのご遺体・遺骨の引取りを拒否する」とは異なります。

自治体・病院・警察からの連絡について

独り身の方が死亡した場合、市町村・病院・警察からご家族・親族へ【ご遺体・遺骨】の引取り連絡が入る場合があります。

基本的に拒否も可能です。既に離婚している・絶縁状態などの場合には、引き取りを拒否する方もいます。この場合、拒否されたご遺体は、各市町村が行旅死亡人(こうりょしぼうにん)扱いで火葬し、無縁墓などに埋葬されます。

※ご遺体の引取り拒否と遺産相続は別です。故人に遺産がある場合、遺産分割・相続放棄などが必要な場合もあります。

収骨に関する基礎知識

関西と関東での収骨の違い

大きく分けて、関西と関東では収骨方法が異なります。

  • 関西:部分収骨(全体の3分の1程を収骨)
  • 関東:全収骨(すべての遺骨を収骨)

細かな歴史は省きますが、関西では収骨で残った遺骨を火葬場(自治体)が供養する習慣があり、基本的に収骨拒否も可能だと思います。

一方、関東では遺族が全遺骨を持ちかえることが原則のため、基本的に収骨拒否が不可能かもしれません。
※各自治体により詳細は異なります。

大阪市・堺市の場合、「収骨なし」が基本的に可能

大阪市・堺市の火葬場では「収骨なし」は基本的に可能です。申請者(基本的に喪主)が必要書類に署名・捺印をすれば、各火葬場でご遺骨を供養してくれます。ただし、後日訂正は一切不可能ですので慎重にお考えください。

MEMO

大阪府内の全火葬場で「収骨なし」の経験がないので絶対とは言えませんが、関西圏の様に部分収骨が一般的な地域では、基本的に収骨なしが可能だと思います。

残された遺骨はどうなるの?

収骨されなかった遺骨は、各市区町村で供養していただけます。各自治体の納骨堂・無縁墓・提携寺院の供養塔などに埋葬されます。

堺市の場合、提携先寺院(定期的に変わります)の供養塔へ納められます。大阪市の場合は、南霊園(大阪市阿倍野区)にある供養碑に納められます。

収骨されなかった方の理由・葬儀実例

収骨されなかった方の理由は様々です。

  • 遺骨を納骨するお墓などが無い
  • お葬式はしてあげたいけれど、遺骨の供養までは…
  • 納骨堂に預ける費用までは出せない
  • etc…

「遺骨は要らない=家族・親族なのに冷たい人」と思われるかも知れませんが、お話を聞くとお一人おひとりの事情・心情は十分に理解できます。

  • 独り身の叔父が死亡(依頼者:姪)
  • 絶縁状態にあった父親が死亡(依頼者:長男)
  • 離婚後に音信不通だった父親が死亡(依頼者:長女)

実際に、「故人と関係が良くないご親族の方」・「故人とほとんど合った事もない甥姪の方」が葬儀を行うケースはあります。当社へ直葬(火葬式)でご依頼された後、「後はお願いします」と火葬場に来られない場合もあります。

MEMO

「収骨なし」が可能な火葬場の場合、火葬場入場に立ち会わない(葬儀社に任せる)事も可能です。

「収骨なし」ができない市区町村

具体的な市町村は把握していませんが、「収骨なし」を認めていない地域(条例で定めている)もあるようです。この場合は、遺骨を埋葬(納骨)するお墓や納骨堂をご自身で探す必要があります。

費用面で言えば、【永代供養の納骨堂・合祀墓】などが低価格です。小さなお骨壺で「1万~数万円程度」だと思います。

インターネットなどで「お住いの地域 永代供養 納骨堂」と検索すれば見つかります。大阪府の場合ですと、一心寺さん(大阪市天王寺区)が有名です。

まずは、地元の葬儀社に相談しましょう

各市町村のホームページには、「焼骨の引取り」に関する条例が公開されていますが、非常に分かりにくいです。

実際、火葬場ごとに細かな規則が異なりますので、まずは地元の葬儀社さんに相談しましょう。すぐに回答できない質問であっても、詳しく調べて頂けると思います。

供養の方法は人それぞれ

少し話が逸れますが、2014年に「0葬(ゼロ葬)ーあっさり死ぬ」という本が出版され少し話題になりました。簡単にご説明すると

0葬とは、火葬したらそれで終わらせること。
遺骨の処分は、火葬場に任せる。
そうすることで、墓の重荷から解放され、墓を造る・守る必要がなくなる。
ゆえに遺族に負担が掛からない。
私たちは、墓が必要だと思うから造っているわけではない。
遺骨が残ることでそれを葬る場所を必要としているから、という面が強い。
皆、墓に故人がいるとは考えていない。

0葬(ゼロ葬)

火葬さえすれば、後は何も要らない… もちろん賛否両論あると思います。

ただ、ご本人が0葬を希望したとしても、実行するか?しないか?は残されたご家族です。また、自治体によっては0葬が不可能な場合もあると思います。

お墓や遺骨を供養の対象として、故人・ご先祖様を大切にしてきた日本的な文化も素敵だと思いますし、直葬や0葬のような新しい送り方・供養も良いと思います。

結果的にどんな葬送のかたちを選択したとしても、人の記憶には残ります。絶対に0(ゼロ)にはなりません。

遺骨の供養について、正しい・間違っている、良い・悪いなどの基準は人それぞれです。もし迷われた場合は、収骨をした後に、ゆっくり考えるのも1つの方法だと思います。

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

新家葬祭
〒599-8232 大阪府堺市中区新家町541-12
TEL: 072-234-2972 【24時間365日受付】