お葬式相談窓口(事前相談)

取材のお電話(新型コロナとお葬式)

取材のお電話(新型コロナとお葬式)

追記2

2024年現在、基本的にお葬式は通常通りに戻りました。新型コロナ感染対策の意識は以前の様に強くありませんが、少人数での家族葬や1日葬のご依頼が多いです。

追記

2022年現在でも新型コロナ感染対策のために、少人数のお葬式(参列者数を制限)が基本です。

この数週間(2020年4月現在)にテレビ局、新聞社さんから数件の取材電話をいただきました。

もちろん、内容は「新型コロナウイルスとお葬式について」です。テレビに映るかも?の直接取材は、恥ずかしいのでお断りしました…

基本的な内容としては

  • 現状、どの様なお葬式が増えていますか?
  • もし、新型コロナウイルスで死亡した場合はどうなるのか?

一般の方からもお問い合わせいただきますが、各メディアさんも情報を集めているようですね。ただ、お葬式は地域で慣習が異なりますので、その点を含めて伝えていただければと思います。

また、現場では状況に合わせてきちんと感染対策をしていますので、必要以上に不安をあおるような内容は少し控えていただければ…と個人的なお願いもあります。

【注意点】一般の方はメディアの情報を鵜呑みにせず

「なるほど、お葬式はできるだけ少人数で行うべきなのか。詳しくは葬儀社に相談してみよう」

という感じで、頭の片隅に参考知識として残すくらいで大丈夫です。

ご家族様ごとに状況は異なりますので、お住まいの地域(または葬儀を行う地域)の葬儀社さんにご相談いただくことをおすすめします。

注意

このページの内容は「現在のコロナ禍で、一般的な病気などでお亡くなりになった場合のお葬式について」です。

【死亡原因が新型コロナウイルスの可能性がある場合】は、病院または自治体にご相談ください。

コロナ禍のお葬式:少人数の家族葬、1日葬(告別式のみ)、お葬式を行わない(直葬:火葬のみ)

現状(2020年4月現在)でのお葬式の特徴は、下記の3つです。

  • 少人数の家族葬(5~10名様)
  • 1日葬(告別式のみ)を選択する方が多い
  • 葬式を行わない(直葬:火葬のみ)

多くの方が「きちんとお別れの時間を取りたい・最期はお顔を見てお別れしたい」という気持ちをお持ちですが、今はご自身・家族・親族の安全と感染防止を最優先に考えることをおすすめします。

MEMO

もし、病院に足を運びたくない場合、病院に許可を頂ければ、私たち「葬儀社が代理でご遺体をお迎えにあがることも可能」です。その後、安置室で対面・打合せとなります。

ご家族・親族が多い場合は「人数を制限」する

故人様のご家族(配偶者・子・孫)のみでは10名様以下になる場合が多いですが、中には30~50名様以上の場合もあります。

そのような場合は、「お葬式に参加する人を制限する」ことも必要かもしれません。

葬儀式場が広い(席数が多い)場合は、あまり人数制限は必要ないかもしれませんが、ご家族様ごとに人数や状況が異なりますので、具体的な方法などはスタッフとご相談ください。

MEMO

ご家族・親族様の人数が多い場合は、お通夜と告別式で「参加者を入れ替える」という方法もご検討ください。

遠方にお住いの親族様は「参列を自粛される」場合もあります

実際、移動中の感染リスクを考えて「東京にお住まいの故人様の長女様が、お葬式の参列を諦める」ことがありました。親御様のお葬式に参列できないことは、苦渋の選択だったはずです。

お車で葬儀式場まで直接来場が可能な場合は別ですが、新幹線・電車・バスなどの利用が必要な場合は、安全を最優先に選択するべきだと思います。

私たち葬儀社としては感染リスクを抑えることを最重要と考えますので、大阪(葬儀式場)までの移動の際に、他者との接触が回避できない場合は、参列を控えることをおすすめしています。

もちろん、お葬式に参列したい気持ちは十分に理解できますので、ご家族・親族でゆっくりとご相談ください。

お葬式を行わない(直葬:火葬のみ)を選択された場合

感染対策を最大限に考えた場合、「お葬式を行わない」も選択肢の1つです。いわゆる、「直葬(ちょくそう):火葬のみ」と言われるお葬式です。安置室や火葬場で最期のお別れになります。

ただし、菩提寺(お墓がある・昔から付き合いがある寺院)がある方の場合、通常は菩提寺に連絡をして「お葬式での読経・戒名授与、御布施(お金)を渡す ⇒ お墓への納骨が許可される」が基本的な流れになります。

そのため、【感染対策のためにお葬式を行わない】ことを伝えて了承を得ましょう。現状で「お葬式をしないなんて認めない!」という僧侶はいないはずです。

MEMO

お葬式を行わないとしても、火葬炉前での読経・戒名を希望する場合は、それに対する御布施が必要です。

直葬(火葬のみ)の場合、「病院へのお迎え~火葬・収骨まで」を葬儀社に任せることも可能です

非常に稀なケースですが参考例として、

大阪で1人で住んでいる父が死亡し、1人息子の長男が東京に住んでいる。他にお葬式を執り行う(依頼できる)親戚が誰もいない。

上記の様に、故人様の住所地の近くに家族・親族がいない場合、葬儀社が「病院へのお迎え・死亡届の提出・火葬・収骨・自宅までご遺骨を郵送」まで代行することも基本的には可能です。

非常に稀なケースではありますが、お悩みの方はご相談ください。

どのようなお葬式の場合でも「3密」を避ける

家族葬・1日葬・直葬(火葬のみ)、どのお葬式を選択されたとしても、感染対策として「3密」を避けるご協力をお願いしています。

  1. 密閉(むんむん):換気の悪い密閉空間
  2. 密集(ぎゅうぎゅう):大勢がいる密集場所
  3. 密接(がやがや):近距離での会話

葬儀式場・火葬場での手指消毒、マスク着用にもご協力ください。

葬儀式場の収容人数は【半分】

追記:2024年現在、収容人数の制限は解除しています。

通常の収容人数の【半分】を基準にご案内しています。40人収容の葬儀式場では約20人ほどという具合です。

お葬式は一概に「3密」ではありません

先日「お葬式に参列して感染」というニュースがありました。でも、以下の情報が不明でした。

  • どんなお葬式だったのか?
  • 何人収容の葬儀場で何人いたのか?
  • 発熱などの症状があった人がいたのか?

個人的には担当された葬儀社さんは「3密」対策をしっかり行っていたと思います。また、葬儀社側の対策だけでなく、ご家族様の協力も必要です。

現場では「3密」を避けるために、葬儀式場の広さ(席数)と参列者数のバランス、換気、マスク着用など感染対策を行っています。ご家族様も快くご協力くださいます。

単純に「お葬式に参列して感染」というタイトル記事では、「お葬式は3密になる」と思う人も多いはずです。ですので、各メディアの方には一概に「お葬式は3密だからダメ」の様な偏った伝え方は控えて欲しいと思います。

もちろん、どんな対策をしたとしても感染の可能性は0ではありません。「見えない敵」は本当に怖いです。

「行きたい…でも迷惑?」複雑な気持ち

新型コロナの感染が悪化していく状況下で、大阪府内や他府県の方から同じ様なご相談を受けました。

「親戚が亡くなった連絡をもらったんですけど、私はお葬式に参列してもよいのでしょうか?」

「参列したい!」と「迷惑になるかな?」で迷う人がとても多いです。

葬儀社側としては、「きちんとお別れをしたい」気持ちを大切にしたいですが、「残されたご家族・親族様の安全」も大切にしたいです。

故人様ときちんとお別れをする・見送ることは、グリーフケア(悲しみへのケア)にもなるためとても大切です。人によっては、その後の人生にも大きく関わります。

どうしてもお別れがしたい人をお断りするのも… それぞれの気持ちなどを考えると、非常に複雑な気持ちになります。

葬儀社スタッフが参列者を決定することはできませんが、今はご自身・家族・親族の安全を最優先に考えることが大切だと思います。喪主(遺族の代表者)様の負担が大きくなるかもしれませんが、喪主様からご家族・親族全員に十分に説明をして納得してもらうよりほかにないと思います。

「自分が感染しない・他の人を感染させない」と1人1人の対策と思いやりが、1日も早い終息に結びつくと信じています。

情報の「取捨選択する能力」も必要

ネット社会だからこそ、新型コロナの情報を即座に共有・対応が可能でした。テレビやラジオだけの時代では、もっと厳しい状況になっていたかもしれません。

一方で、SNSではウソの情報も拡散され、混乱する場合もあります。

便利な世の中になった反面、情報を「取捨選択する能力」が必要です。

「記者さんが懸命に調べた記事のはず」と信じたいですが、話題・流行に対応するために短時間でデータを収集して発表している場合もあると思います。ただ、データに偏り、間違っている場合もあります。

参考:お葬式費用

お葬式に関する情報で、全国平均費用:百何十万円、御布施:数十万円…とメディアで伝えられますが、正確ではありません。家族葬が主流の今はもっと低価格です。

テレビや新聞で目にすると、つい正しい情報と思う方も多いと思います。きっと私自身も無知な分野であれば、テレビや新聞を頼りにすると思います。

情報を整理する最も簡単・安全な方法は、メディアで情報を得つつ、実際にその分野の専門家に相談することだと思います。

お葬式の場合は、まずは地元の葬儀社さんに相談しましょう。可能であれば2~3社へのご相談がおすすめです。そして、分からない事はどんどん質問しましょう。