厚生労働省のデータ(2019年:令和元年)では、【死亡場所:病院71.3%、自宅13.6%】と病院でお亡くなりになる方が非常に多いです。(記事作成:令和3年8月時点)
近年、在宅医療も増えていますので、将来的にはご自宅や高齢者施設(特別養護老人ホームなど)でお亡くなりになる方も徐々に増えるかもしれません。
病院でお亡くなりになると、医師の説明やご遺体の処置(約1時間)があります。合わせて、病院から【葬儀社の手配(ご遺体のお迎え)】を要求されます。
事前に葬儀社を決めていない場合、看護師さんから「葬儀社(寝台車)の手配はお済みですか?」と質問をされて慌てるかもしれませんが、数時間程度は病院内でご遺体を安置してもらえるはずですので、慌てなくても大丈夫です。
スマートフォン等で葬儀社を探して相談する時間は十分にありますので、まずは落ち着くことが大切です。
ただ、「落ち着いて」と言われても難しいかもしれません。実際、冷静さを失う方やパニックになる方も少なくありません。もし、お時間に猶予がある場合は、事前に葬儀社を決めておくことが最も安心でおすすめです。
病院内でのご遺体安置は、一般的に「数時間」程度です
病院内の霊安室(または病室)でご遺体を安置できるのは、一般的に「数時間」程度です。その間に、病院から【葬儀社の手配(ご遺体のお迎え)】を要求されます。
- 「葬儀社を決めている場合」は、その葬儀社へすぐに連絡をしましょう。
- 「葬儀社を決めていない場合」でも、スマートフォン等で葬儀社を探し、2~3社へ電話相談をする程度の時間は十分にあります。
当社スタッフの経験では、高齢者施設(特養・老人ホームなど)では、病院に比べて長時間安置していただける場合が多いです。半日~1日程度ご安置可能な場合もあります。
葬儀社に相談する際は、必ず希望を伝えて「総額費用」を確認することが大切です
葬儀社へ相談をする際は、「お葬式に対して重要視するポイント」を伝えましょう。
- 家族葬が希望
- 直葬(火葬のみ)が希望
- 予算は◯◯万円以内
- お坊さんを紹介して欲しい
など、ざっくりとした希望で大丈夫です。その他に必要な項目に関しては、葬儀社側から質問があるはずです。お葬式費用の総額も忘れずに確認しましょう。
葬儀社を決定する判断基準は難しいですが、費用面と合わせて【じっくりと話を聞いてくれる葬儀社】が良いと思います。
本来、詳細な総額お見積りには多くの確認項目(葬儀式場・お料理・僧侶紹介など…)が必要です。
そのため、お電話+短時間でのご相談の場合、重要ポイントを優先するため、お見積りが概算にはなりますが、総額費用の80~90%を確定することは可能です。
すぐに病院に駆けつけられない場合は、安置時間を延長してもらいましょう
病院から故人様(ご遺体)を搬送する際には「ご家族様の立会い」が基本です。しかし、ご自身(ご家族)が病院から離れた場所にお住いの場合は、すぐに駆けつけられないこともあります。その時は、安置時間を延長してもらいましょう。
病院側によって対応は異なると思いますが、「絶対にこの時間までに寝台車でお迎えに来てください!」と言われることは無いと思います。
【注意】葬儀社スタッフが病院内に待機している場合もあります
病院でお亡くなりになると、基本的に「葬儀社はお決まりですか?寝台車の手配はお済ですか?」と病院スタッフ(看護師さん等)からお声掛けされると思います。今は事前に葬儀社を決めている方が多いので、単純に「葬儀社(ご遺体のお迎え)の手配が済んでいるのかな?」と確認のためです。
ただし、それが病院スタッフではなく「葬儀社スタッフ」の場合もありますので注意が必要です。
病院によっては葬儀社スタッフが待機していて、まだ葬儀社を決めていないご家族へ営業をします。病院と提携関係にある葬儀社すべてではありませんが、基本的には葬儀費用が高額な場合が多いです。
- 最初に声を掛けてもらったから
- 病院の霊安室にパンフレットが置いてあるから
という理由だけで、その葬儀社に依頼するのは避けた方が良いと思います。もし、その葬儀社に依頼する場合は、最低限「お葬式の総額費用」を確認することがおすすめです。
可能であれば「事前に葬儀社を決めておく」ことがおすすめです
先ほど、「スマホで葬儀社を探す ⇒ 電話相談 ⇒ 葬儀社を決定」とご説明しましたが、大切な方がお亡くなりになった状況で、冷静に葬儀社選びをできる人は少ないと思います。
もし可能であれば、ゆっくりと検討をして葬儀社を決めておくことがおすすめです。お葬式での不安項目1位である「お葬式費用」の不安もなくなります。
葬儀社スタッフとして、事前相談を利用された人・されていない人を比べると、やはり「利用された人」は気持ちが落ち着いているように感じます。
お葬式事前相談について
お葬式事前相談(事前に葬儀社を決めておく)のご利用は多く、当社の場合でも約80%の方が事前相談(対面・電話)をご利用です。
基本項目を把握しておくだけでも、安心感は大きく異なります。限られた時間の中で葬儀社を決めるより、とても安心だと思います。
- お葬式全体の流れ(葬儀式場や火葬場)
- お葬式費用の「総額」
- 準備が必要なもの
事前相談を利用したとしても、その葬儀社への依頼が決定する訳ではないので、「とりあえず相談してみよう」という気持ちで2~3社でお見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
病院でお亡くなりになった場合、一般的に数時間程度は病院内の霊安室(または病室)でご遺体を安置していただけます。
その間に葬儀社を選ぶ事も可能ですが、事前に葬儀社を決めておくことがおすすめです。事前相談を利用して、お葬式の流れや葬儀費用の総額を知っておくだけも、安心感は大きく異なります。
突然のご不幸の場合は、どうしても短時間で葬儀社を選ぶ必要がありますが、まず落ち着くことが大切です。葬儀社に相談する際は、状況や予算などを伝えましょう。じっくりと話を聞いてくれる葬儀社であれば、きっと親切でお葬式費用も適正価格だと思います。
また、ホームページなどで低価格な葬儀費用の表示があったとしても、重要なポイントは【本当の総額】です。火葬料金やお料理などの費用を含めていくらか?です。必ず【総額(税込)】を確認をしましょう。
最後に、
今回この様な記事を書こうと思ったのは、最近のお電話でパニック状態の方が続いたからです。大切な人が亡くなり、病院からは葬儀社の手配を要求される… 誰でも気が動転してしまう可能性はあります。
事前相談のご利用がおすすめではありますが、人によっては葬儀社へ相談に行くのも勇気がいることかもしれません。でも、ほとんどの葬儀社さんは親切に対応してくれるはずですので、あまり不安にならなくても大丈夫だと思います。
もし、強引に会員や積立金を勧誘してきたり、詳細な総額見積を作成してくれない葬儀社に当たった場合は、「一度、家族で検討します」と言って帰りましょう。
お葬式は人生で何度も経験することではありません。皆さん同じように戸惑ったり、不安になるのは当然です。もし、何がご不安や疑問がありましたら、いつでもお問い合わせください。
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