アメリカを代表する絵本作家のターシャ・テューダーさん。日本でもファンの多い「スローライフの母」。2008年、92歳でこの世を去るまで、植物と動物を愛し、自然に寄り添った暮らしを続けました。
そんな、ターシャさんの足跡を振り返ると共に、おおらかでユーモラスな彼女のライフスタイルや、彼女が残した素晴らしい言葉を紹介していくドキュメンタリー映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』。
公開は、本日4月15日(2017)です。ご興味のある方は、このお休みに映画館へ出かけてはいかがでしょうか。
2022年現在では、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスで観られるようです。DVDも発売されているようです。
ストーリー
「忙しすぎて心が迷子になってない?」
色とりどりの花が咲き誇る庭を眺めながら、丁寧に淹れたお茶をゆったりと味わう女性が、スクリーンの中からそう問いかける。
彼女の名前はターシャ・テューダー、アメリカを代表する絵本作家の一人だ。
23歳でデビューし、コーギ犬が主人公の『コーギビルの村まつり』がベストセラーを記録、児童書の普及に貢献した人物に贈られるレジャイナ・メダルなど数々の栄誉ある賞に輝いた。
植物と動物を愛し、自然に寄り添う
1971年、子育てを終えた56歳の時、バーモント州の山奥に息子が建てた18世紀風の農家に移り住む。2008年に92歳でこの世を去るまで、植物と動物をこよなく愛し、自然に寄り添った一人暮らしを続けたのだ。
ターシャが作り上げた天国のように美しい庭は、“アメリカのコテージガーデンの手本”と称えられ、彼女の“ライフスタイル”そのものが人々を魅了した。
日本でも、1996年にターシャの暮らしを紹介した『ターシャ・テューダー 手作りの世界 暖炉の火のそばで』(KADOKAWA/メディアファクトリー刊)が出版されて話題を呼ぶ。
彼女の言葉を集めた書籍や、庭を紹介する本が次々と刊行され、トータル400万部を超える大ヒットを記録、一大ブームを巻き起こした。さらにTVでもNHKで2005年から4本の番組が放送され、それ以降もファンの願いに応えて地上波とBSで再放送を繰り返す人気番組となった。
そして、生誕100周年となる2015年、ターシャの多彩な世界を紹介する展覧会が開催され、2年をかけて日本全国を巡回、オープニングを飾った松屋銀座では13万人が来場し、全国動員累計38万人という記録を達成した。
このメモリアルイヤーズのクライマックスとなるのが、本作『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』である。
監督の松谷光絵が、10年間にわたり取材してきたターシャのリアルな姿。今回追加で撮影した新たな映像が加えられた。
これまで撮影が許されなかった、書斎や洗面台などのプライベートスペースと、現在のテューダー家という非常に貴重な映像をカメラに収めることに成功したのだ。記念の年にふさわしい〈完全版〉の映画となって今、ターシャがスクリーンに蘇る。
思う通りに歩めばいい
タイトルの〈静かな水〉とは、
「静かな水のように穏やかであること。周りに流されず自分の速さで進むこと」
という、ターシャの言葉からとられている。
「思う通りに歩めばいいのよ」と微笑む、自由な精神あふれる<スローライフの母>がのこしてくれた、「人生を存分に楽しむヒント」をあなたに──。
映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』公式HPより
映画の様な広大な庭がある家に住むことは、私には縁遠いことですが、人と比較をせず自分と向き合うことが大切ですね。
「今観る」と「10年後に観る」でも、違った映画に感じると思います。「人生を楽しむ」誰もがそうなると良いですね。
映画・劇場情報
映画:「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」(2017)
監督:松谷光絵
企画・プロデュース:鈴木ゆかり
製作:KADOKAWA/テレコムスタッフ
配給:KADOKAWA
大阪では「シネ・リーブル梅田」にて公開です。
アクセス:大阪府大阪市北区大淀中1-1-88梅田スカイビルタワーイースト3・4F
ご興味のある方は、是非ご覧ください。
2022年現在では、Amazonプライムビデオ・Huluなどの動画配信サービスで観られるようです。