お葬式を行わずに、火葬のみの「直葬(ちょくそう)」というシンプルなお葬式もあります。「じきそう」や「火葬式(かそうしき)」 とも言われます。
通常、お通夜・告別式と2日間かけて行う宗教儀式を行わずに「火葬のみ」で済ませます。火葬場の予約状況にもよりますが、お葬式(火葬)終了まで平均2~3日です。
また、菩提寺(お付き合いのある寺院)がある場合は、直葬であっても連絡は欠かせません。たとえ、遠方にある場合であっても無視することは避けましょう。
今回は、直葬(火葬のみ)の流れ・日程・注意点などについて簡単にご説明します。
直葬(火葬のみ)の基本的な流れ
直葬の基本的な流れは、「病院・施設 ▶ ご自宅・葬儀社の霊安室でご安置 ▶ 火葬・収骨」になります。
諸事情がある場合は最短日程で承りますが、当社のご提案としては「あえて1日空けて(延ばして)」ゆっくりとお別れの時間を取ることもおすすめです。
また、直葬は非常にシンプルなお葬式のため、ご親戚から反対される場合もあります。基本的にお葬式内容は故人様のご家族が決定しますが、ご親戚には直葬を選択した理由(故人の遺志など)を説明した方が良いかも知れません。
- 故人の遺志
- 葬儀費用を低価格に抑えたい
- お葬式は特に必要ではない
直葬の平均的な日程
お葬式(火葬)の日程を決定する基準は「火葬場の予約(火葬日)」です。火葬場の予約状況は常に変化しますので、その時に確認しないとわかりません。
直葬(火葬のみ)の平均的な日程は「ご逝去~火葬・収骨」まで合計3日です。条件が整えば、最短でお亡くなりになった翌日に火葬も可能です。
- 1日目:ご逝去・葬儀日程の打合せ
- 2日目:ご納棺
- 3日目:火葬・収骨(お葬式終了)
火葬は最短でも24時間経過後
法律により、火葬を行えるのは最短でも「死後24時間経過」が条件になりますので、火葬を行うまで最低でも24時間はどこかで故人様(ご遺体)を安置する必要があります。
病院内の霊安室では基本的に数時間程度のご安置になりますので、ご自宅または葬儀社の安置室でのご安置が欠かせません。
テレビ・雑誌等で、「直葬は病院から火葬場へ直行」と紹介される場合もあり、「死亡後すぐに火葬場へ搬送して火葬ができる」と思われている方も時々いらっしゃいますが、それは不可能です。
菩提寺(お付き合いのある寺院)は無視できません
もし、菩提寺(お付き合いのある寺院・お墓のある寺院)がある場合は無視はできません(おすすめしません)。菩提寺がある場合は、基本的にその寺院の僧侶に読経・戒名を依頼することが基本です。
たとえ、お葬式を行わない直葬であったとしても、菩提寺への連絡は欠かせません。
菩提寺が遠方にある場合
たとえ菩提寺が遠方(大阪府外)にある場合でも、連絡されることをおすすめします。当社の経験上、関西圏でしたら菩提寺の僧侶が来場される事も多いです。
直葬での御布施(僧侶への御礼)の金額
御布施の金額は寺院によって異なります。一般的なお葬式(お通夜・告別式あり+戒名)の場合、当社のデータでは平均20~25万円程度だと思います。ただし、「30万円以上、戒名料は別途」など寺院によって様々です。
直葬(火葬のみ)のお葬式の場合、基本的に「火葬炉前での短時間の読経のみ(+戒名)」になりますので、一般的なお葬式よりは低価格になると思います。
当社の「お坊さん紹介」について
特定の寺院とお付き合いのない方へ「お坊さんのご紹介」も承ります。御布施は定額(直葬の場合3~5万円)です。宗派(浄土真宗・真言宗など)に特にこだわりが無い場合は、浄土真宗のお坊さんをご紹介します。
- 火葬炉前での読経:3万円
- 火葬炉前での読経+戒名:5万円
【参考】一般的なお葬式(お通夜・告別式+戒名):15万円、1日葬(告別式のみ+戒名):10万円。
まとめ
直葬(火葬のみ)のお葬式をご希望の場合、お葬式終了まで平均3日です。また、法律により火葬を行えるのは「死後24時間経過後」ですので、最短日程でも2日(死亡日の翌日に火葬)です。
火葬を行うまでの間、ご自宅または葬儀社の安置室で故人様のご安置が必要です。
また、菩提寺(お付き合いのある寺院・お墓のある寺院)がある場合は、その寺院への連絡が欠かせません。たとえ、菩提寺が遠方にある場合でも、連絡されることをおすすめします。
お問い合わせ
新家葬祭
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